軽井沢に旅行のお二階さんが、「ルピナス」という珍しい花をお土産に持ってきてくれたのが悲しい日の前日だった。
「登り藤」とも命名されているらしいこの珍しい形状の花。
姉の逝去の知らせを受けて、心沈んだ気持ちでなすことも無く何時ものようにPCの前に座ると、ん?・・・ 何かすがやかな香りに身が包まれる思いがした。
一筋のお線香から立ち上る馥郁とした聖なる香りに似て・・・。
時も時、ルピナスのこんな清やかな香りでお線香を思い出すなんて思いもしなかった。
静かに心の中で合掌したことだった。
(四角の花瓶は家人作)