やっぱり「クロッキー」に執着があるらしい私。
このシリーズを何回も何回も身じろぎもしないで見入る。
芸大を出た方3人のグループで結成している「白日会」の皆様のクロッキーが、何とも魅力的。
願うことなら横浜の会場まで出かけてその雰囲気を味わってみたいと願うが、このよれよれでは叶わず・・・。
仕方なく、このシリーズをじっくりと瞬きもせず(あ、します)眺めて、一緒に身体を右に左に・・・と描いているつもりのエァ真似事。
芸大は、下の「北村美術モデル紹介所」から派遣されたモデルさんを利用して勉強しているとか。
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私が24年間勉強させてもらった「あびこデッサン会」でも、この「北村美術モデル紹介所」から派遣して頂くモデルさんを描いてきた。
思えば、何という贅沢・・・!
今更ながら幸せだったなぁ・・・と空を見上げる。
あびこデッサン会の先生や諸先輩の方々のご尽力があって成り立っていたのだと、感謝の気持ちが湧き上がってくる。
「実際のモデルさん」を描くのと、「写真に収めたモデルさんを描く」のは、雲泥の差! どころか、全く別物。
写真からの絵は、一枚の平面に仕上がったものを写し取って絵にするだけ。
遠近感・膨らみやぬくもり・影等を最早平面になったものを書き写すだけなら意味がないと思う。
そういう意味でも、一流のモデルさんを目の前にして、正味2時間という贅沢なひと時を息をするのも忘れて(?)過ごせたのは、本当になんて幸せな事だったのでしょう。
出来なくなって(体力・気力的に)初めて知る贅沢なひと時の追憶。
幼稚過ぎる我がクロッキー(4分)だけど、下手過ぎて面白いのも見つかった。
(*_*; 我がお絵描きを同じページに載せる強心臓を笑ってみる。 もちろん、お相手が違い過ぎるとこういうことも出来るということ。 (笑)
(4分)
(4分)
(5分)
(5分)
これはクロッキーではないけれど、「風」・・・
(4分)
(4分)
北村美術モデル紹介所からのモデルさんは、バレェやダンスや演劇等で身体を常に鍛えていらっしゃるので、ポーズもきっちりと決まり、位置が崩れる心配もないので、描く方としては非常に有難い。
今更ながらに贅沢に思い至る。
54歳でがんセンターで手術をし、その後58歳から始めた「デッサン」。
それからの24年間は、「ドレス制作」との両立が大変ながらも、何とか休み休み続けられた。
ドレス制作の進捗状況と「舞台」の日時と首っぴきで、まるで綱渡りのような日々ではあったが、こうして「ドレス」も「デッサン」も全て引退してしまった今、あの頃を振り返る「輝き」が心から眩しい。
何も出来なくなった今、ほんの少しの光と、ほんの一筋の糸を頼りに、自分で出来る範囲でもう少し頑張ってみたいと切に思う。 そんな85歳・・・! ( *´艸`)