薄みどりで、シフォン生地にびっしりビーズ(透明色)刺繍された生地を預かっていた。
夏しか着用出来ないかな・・?というような、儚げな朧な薄緑のシフォン生地だから、兎に角早くお渡ししなくては・・・と、頑張った。
ビーズが機械的にびっしり付いている生地は、縫い手にとっては一番大変!
まず、裁断の段階で鋏が上手く通らなくて刃が欠ける危険があるし、縫う段階でも
ミシンをかける時に邪魔になる部分のビーズの全てを始めから外して置かなくてはいけない。
ただ、ビーズによっては、一か所の糸を切ったら全部連動的にぱらぱらと10cmもの模様のピースがほどけてしまうこともあり、今回のように、小さな模様が一つづつきっちりと縫い付けてあるものもある。
いずれにしても、機械的に縫い付けてあるビーズの生地は「苦手」!!!
しかも、蜻蛉の羽のような生地だったから、ビーズの重みで、下げて置くと「シボ」が伸びてくる・・・。
きゃ!
・・・と、一言書いておきたいような難しいドレスだった!! (≧▽≦)
20日以降にお召しになるようなので、お召しになった後でご披露しましょうね。
苦労しただけのことはあるドレスになった・・・(と思う)
ふぅ・・・。 (/・ω・)/
「ドレスの小路」の画像を見ていたら、20年も前に描いたKさんの演奏姿が見つかった!
これも全身ビーズとスパンの華紺の美しい生地で、作成時は物凄く苦労したけれど、このドレスをお召しになった画像がCDの表紙を飾った嬉しい思い出のドレス。
世界の三大コンクールで、東洋で初めてという「グランプリ」をお取りになった快挙の歴史を作ったK女史のドレスを、35年も担当させて頂いていることは、本当に光栄なこと。
またまた「秋色」のドレスに取りかからなくては・・・。
今度は「柿色」にしましょうか・・?とお話しているところ。
さてさて、どんなデザインにしましょうか・・・!
わたしって、本当に、本当に、ドレス製作が好きなのですね!
ドレスのことを考えていると、胸が高鳴るのですもの!
そういう「好き!!!!」を持って居る自分は幸せ者! (^O^)/
明日は【デッサン展】の搬出日。
明後日は「デッサン会」・・・。
未だしばらくばたばた。
お待たせしているタイシルクのドレスも早く仕上げてお渡ししなくては・・・。