MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

retoto2005-09-03

  • 今日は一日中仕事部屋に篭る予定。

クーラーを効かせた部屋にレトちゃんと立て篭もっていると、黒い薮蚊がしつこく私の周りにまとわり付いてくる。何処から入って来たものやら。実にすばしこくて、なかなかやっつけられない。
夏も終わりに近づき、蚊も焦っているのだろうか・・。吸血行為をするのは全て「女性」で、健全な卵を産むために少しでも滋養分を摂取する為の行為らしい。本来、蚊の主食は樹液や花のミツなどで、決して「にっくき奴」ではないらしい。
でも、蚊がブンブン耳元で飛び回ったり刺されたりすると、「何て憎きヤツ!」と目の敵にしてパチン!と潰してしまう。今もやっとのことで紛れ込んで来た蚊をやっつけてほっとしたところ。でも、同じ女性として可哀そうなことをしたかな・・とちょっと心が痛む。(か〜?)

  • いつもここら辺の矛盾に自分でも悩むのだ!

「命は地球よりも尊し」などといっているくせに、今日も蚊を潰したし、最近テーブル近辺に徘徊する「蟻ども」を見つけるや「ぎゃぎゃぎゃ」などとティッシュペーパーを沢山むしりとってその列を潰しにかかる私。勿論、私の腕は見事に鳥肌立っているが・・・。これが「ごきちゃん」あたりになるともうお手上げ!ひたすら悲鳴を上げてソファーの上に避難することになってしまう。

高齢な我が家のゴールデン「レト」ちゃんの高額な治療費も我慢して素直に支払うように、命にヤサシイ(?)筈の私達が、どうして蚊や蟻を見るや無差別攻撃の手に出るのだろう・・。彼等にも親や子供がいるだろうに・・。 などと、自己矛盾に悩む私。(ほんと?) (~_~;)

  • 話が飛ぶが、蟻といえば、要介護の一人暮らしのおばあさんが「ありがたいで・・・」と言いながらボランティアの配達弁当を食べているのを訪ねてきた人が良く見たら、なんと!黒ゴマが掛かっているのかと思いきや!蟻がわさわさ這っていたという話を聞いたことがある。配達から少し時間がズレてから頂いたのだと思うが、年寄りになるって、いろんな意味で本当に辛い出来事だ。

自分がそうなってみて初めて判る論理だが、「年寄りは、毎日初体験の初々しいその年齢を生きている」ということに気がつく。 最初から「おばあさん」ではなかったという事実に気が付かない。おばあさんにだって「きゃぴきゃぴした輝く乙女時代があり、花も恥らう初恋があり、結婚や子育ても経験して、今現在も80の日々を初体験して初々しく生きている」ということを・・・。
私だって、自慢じゃないがちゃんと「初々しいおんなの道」を経て今があり、これからもはじめての「老年経験」を初体験しながら、おずおずと毎日を生きているのだ!
ん?可笑しい? それにしては堂々と闊歩しているね・・・だって? 
いやん、だから太っちょは損することばかり。