綺麗な光の下で写真を撮ろうとカメラを抱えて外に出た。
「今は大した花が無いから、良い被写体が無いよ」と家人。
「被写体なんて、そこら中に一杯あるわよ! 例えばデッキの木目だって立派な被写体になるんだから・・」と私。
例えば枯れ果てた草だって、「わが世の春」を謳歌していた頃の人生(あ、花生だ)が過去に有ったわけで、落ちぶれた茶色の茎にはちゃんと子孫を抱え、土に放つ時期が来るのを待ち構えている姿を見つけられるのだ。
なんという自然の美しさ!逞しさ!
根元に僅かに残っている葉から察するに、「葵」だろうと家人。
今日見つけた、逞しいおかあさんの風情を載せてみよう。