MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

ゆべし

先日、石巻で奉仕活動をしていた孫が8日間振りに元気で帰ってきた。

精悍さが増した真っ黒な顔が、少し細くなっていた。


夜中に帰宅し、一泊して、また神奈川の野球部合宿所に飛んで帰ったが、朝、ちゃんと我が家(一階)にも報告に来てくれた。


「はい、お土産」と、ジャージーのズボンのポケットから取り出した「ゆべし」二個!!!

おじいと一個づつ美味しく頂いたよ!(あ、正直に言うと、二個目もルリと私が食べた・・・)
(~_~;)





聞けば、あちらでは、お昼におにぎり二個頂けるだけで、基本的には、他にはカロリーメイトの類やカップラーメンや飲み物で過ごしていたという・・・。
だから、おこづかいが全然無くなった・・・と。
(そんな中でも、ゆべしのお土産代分は残しておいたのね・・・!) (^^♪



でも、被災地のおばさん達がおいしいカレーライスをご馳走して下さったり、温かいお言葉を下さったりして(逆?)、東北がすっかり好きになったよう・・・。
濁音のある方言が最初は分からなかったけど、それがまたとても親しく感じたとか。




ただ、身体中「虫刺され」が酷く、表現出来ない程凄い事になっていた!!!
ぶつぶつ人間の出来上がり! (*_*;
校舎の校庭に張った小さなテントに、持参したミノムシのような寝袋にくるまり、三人ほどが押し合いへし合いで寝ていたそう。
野球部の合宿所に帰る時、早速私のストック用の「アレロック」(アレルギー対応)を持たせたら、幾分か楽になったようだ。




かの地での仕事はといえば、石巻から小舟に乗って何処かの小さな島に行き、そこで牡蠣養殖用の用具の瓦礫を始末する仕事から始まったそうだ。
その後、何班かに分かれていろんな仕事に携わり、彼は「福島」の「ダム決壊現場」の処理に行ったらしい。
そこでは、流されたり倒れたりしたお墓の復旧とか、泥出しとかの仕事をしたそうだ。




決壊したダムがあった山で見る「星空」の美しさに圧倒され、夜にはボランティアの仲間と地面に引っくり返って星を眺めながらいろいろ話をしたりして過ごしたとか・・・。
普段の人脈とは違う、日本各地のいろんな方々との新鮮な話も聞けて、それだけでも「来てよかった!!」と思えたそうだ。






たった一人で参加・行動した今回のボランティア。
大学野球部の監督のご理解にも感謝したい。
今回の8日間で彼が一段と逞しい男に成長したのを確信する。




ポケットからごそごそと出してくれた「ゆべし」二個、美味しかったよ!!!