MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

余命20日ということ


昨日、テレ朝で見た天気予報士「倉嶋 厚」さんの苦難の人生のドラマを見て、あの穏かな笑顔の裏に秘めたそんな物語あったのか・・・と、びっくりした。 

http://dogatch.jp/blog/news/ex/1026028881.html


誰にでもいろんな事が起こるのは、人生仕方ないともいえるが、こんなに次から次へと押し寄せてくる津波のような出来事に、気象予報士といえども、対処し切れなかったのは災難だったと思う。
奥様を亡くし、喪失感から精神病院に入院するまでになったという事がちょっとショックだった。
それにも増して、奥様の病気(胆道のガン)が見つかってから20日の余命・・・と宣告されたことに大ショック。

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胆管がん(胆管癌)は胆管の内側の粘膜から発生し、多くは浸潤性発育といって周りの組織にしみこむように拡がることが多くなります。またがん細胞が胆管の粘膜層ではなくその下の組織に浸潤することも多くみられます。他に胆管の管の内側に盛り上がるようにして大きくなることもあります。腫瘍としての塊を作らない場合が多いので画像診断が難しく、発見されたときにはがん(癌)が進行していて末期という事が珍しくありません。

http://www.effect-japan.com/cancer/biliary.html
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実は、34年前に亡くなった義母が同じ病で、診断が出てから、それこそ20日程であっという間に亡くなってしまったことだった。
その直前、義父が脳幹出血で突然倒れ、一週間の介護も空しくあちらに行ってしまい、葬儀や、義妹が二人目の出産で里帰りしていたこともあり、ばたばたと過ごしていた時に見つかった義母の胆管ガン。
本当に、地獄のような一ヶ月だったことが記憶に新しい。



その時、義父の突然の病は仕方なかったとしても、義母のガンに気付かなかった事がとても残念で、看病しながら落ち込んでしまっていた。
藁をも掴む思いで、私の実家の兄(医者)に電話で相談したところ、「この部所のガンは、発見された時には手遅れのことが多いので、気が付かなかった事で自分を責めてはいけないよ」とやさしく労わられた事を思い出す。


http://d.hatena.ne.jp/retoto/20090109/p1


詳しいことは、↑ で・・・。



【余命】20日・・・。
倉嶋さんの奥様も、どんなにびっくりし仰天なさったことだろう。
末期の苦しみ方も、あの時目のあたりにしたものと同じで、33年前のシーンがまざまざと思い出されたひと時だった。


新潟の実家の兄の「気が付かなかったことで自分を責めてはいけないよ」の一言で、私はこの悲しい経験を切り抜けられたと感謝している。
その一言が無かったらきっと、「長男の嫁なのに気が付かなくて・・・」と今でも自分を責め続けたと思う。
倉嶋さんも、その後悔に打ちのめされたのだと思う。
余命20日・・・とは、何と非情な運命だっただろう。
いざ自分に当てはめてみると、やっぱり6ヶ月、いや、3ヶ月・・・、1ヶ月でも良いから、気持ちの整理期間が欲しい。
気持ちだけではなく、あんなとこ、こんなとこ、あんな事、こんな事・・・と、整理しておかなくてはならない事が山積していて、体力のある内に出来る範囲内は何とか猶予して欲しい。


後回し、後回し・・・の私の日ごろの生活に喝を入れられた思いだった。