MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

嫌な夢

昨日からPCの調子がおかしい。
だから、兎に角「マイピクチャー」のバックアップをしておこうと、全ての画像をUSBに移してしまったので、今日の画像は残した雑な作品。


今朝方嫌な夢を続けてみてしまい、自己嫌悪で胸がざわざわした感じで目覚めた。
ところがそれが、夢とはいいながら、過去の気になる思い出と重なり、目が冴えて眠れなくなってしまった。



母が晩年に差し掛かった頃、しきりに自分が過去に失敗したことなどを思い出しては「忘れてしまいたい・・・」と悩んでいたことを思い出す。
聞いてみると実に小さなことなのだけれど、本人にしてみれば、自分を許せないようだった。
例えば「人様から頂戴した【タバコ】を、誰も吸わないので知人に差し上げたのだけれど、保存期間中に湿気ていたのではなかったかしら・・・?」 等の類いの、たわいない取り越し苦労の過去の思い出に胸をいため続けていたのだ。



その頃の若い私には理解出来ない「悩み」だったので、事ある毎に「逆説教」をしたものだ。



「川の流れを見ていると、雄大で美しいけれど、川端には塵も浮いていると思う・・、だけど、人々はそんな塵で川を評価しないと思うよ。 私達がお母さんのことを素晴らしい【とうとうと流れる川】だと思っているのに、自分だけそんな【塵あくた】ばかりを気にしていたら、私達は悲しいわ・・・」 などと・・・。


ところがどっこい、今朝の私ときたら、眠れない時間を、晩年の母と同じように「過去の失敗」を次々に思い出しては胸を掻きむしっていた・・・。
本当に、消しゴムがあったら消してしまいたい事がむくむくと思い出されて、苦しい・・・。
今は一人前の顔をして暮らしているが、わたしったら、本当にいっぱいお馬鹿をしてきたのね・・。
人様を気使うあまりに却って可笑しなことになったり、全部「善意」と「無知」と「多忙」と「気弱さ」と、の裏返しなのだけれど・・・。 



眠れぬ夜はいけない・・!  
母とおんなじ思いの朝だった。


年を取ったものだ・・・。

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