- 嘘みたい・・・!
この私が68歳だなんて・・・。(@_@;)
とはいっても、だっぷり・どっぷり68歳の姿かたち、紛れも無い「おばあちゃん」なのだが、自分ではまだ「は・た・ち」の気分。ぐふ!
本当に不思議な気持ち。
歴代のお歳寄り達もきっとこんな気持ちで一生を終わったのだと思う。
だから、老人ホームで「おばあちゃ〜ん」などと呼ばれると「むっ!」とする方もいらっしゃるようだが、分かる!分かる!
知り合いのご老人が私くらいの年齢の時、電車の中で「おばあちゃん、どうぞ」と席を譲られ、がっかり憤慨していらしたが、私から見てもその方は見目は完壁なおばあさんだった・・・。
私もきっと人の目にはそんな風に映っているのだろうから、「あらら、うれしいわ、ありがとう」と完璧老人を気取って席は頂くことにしている。(といっても、一度だけの経験だが・・・)
この年になって思うことはいろいろあるが、私の母「けい」の凄さを改めて知る。
(あくまでも自分の親としてのことだけれど)
「けいの部屋」 ↓
http://retoto.cool.ne.jp/kei/index.htm
- 右半身不随の夫の手足になって生きてきた母が、70歳の時に別れが来て一人残された。
それからである、母「けい」が自分の生きがいを見つけて走り出したのは・・・。
「油絵」「短歌」「俳句」、時間を惜しむ勢いで毎日キャンバスに向かい、ノートで句を捻り、毎日熱く生き始めたのだ。
それから20年余、90歳を越すまで思いのままの自分を表現する楽しみに没頭した。
それを思えば、私など「まだまだ子供!」状態だ。
だって、その母の出発の年「70歳」まで、まだ2年あるんだもの!
- 今は病院のベッドで「夢見人」のような穏やかな顔をしてまどろんでいる母だが、そんな生き方を無言で私達にしっかりと見せてくれた。
この年になって初めて判る事って沢山有るのだなぁ・・・。
生きるって素晴らしい!
- 毎年この日になると、必ずいつも母の処に電話をしてきた。
「産んでくれてありがとう」と。
こんなに、楽しかったり、美味しかったり、うれしかったり、悔しかったり、悲しかったり、いろいろさまざまな錦絵のような思いを経験出来た私の68年間の人生は、母がこの世に産んでくれたお陰。
自分が祝われるのではなくて、母に感謝のみ!
今はそんな思いも通じない・・・。
でも、心の中で言おう!
「産んでくれて有難う!!!」
- 上の絵は、若き日の母「けい」をMEMEが描いたもの。(へたっぴで皺が描けないので、わか〜くなってしまった・・!)(^v^)