MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

めまい

ここ2〜3日、気候の不順が影響してか、ちょっとめまい気味。
気圧の変動についていけない体質で、実に「繊細」(!)なわたくしめ。
昔は、「風が吹くとめまいや頭痛になる」という変な体質が不思議で仕方なかったのだが、それは即ち「気圧や気候の変動のなせるワザ」だということにやっと気付いたのが割合と最近のこと。
つまり、どうも三半規管が敏感過ぎることが影響しているようだ。
というのは、15年ほど前、強度のめまいで入院したことがあって、原因を調べる為に「MRI」で検査をしたことがあり、結果は脳には異常は無いけれど、耳が原因らしいというところまで突き止めた。
メニエル氏病とまではいかないけれど、少々の難聴もあり、ちょっとヤバいけど、ま、仕方ない仕方ない、このまま行きましょう・・・ということに。
私なりに「死にゃ〜せん!」と太っ腹で過ごしてきたが、こういう台風やらで気象状況が不安定になると、私まで不安定な体調になってしまうのだぁぁ!

こんなに「可憐なコスモス」のように揺れ動く私なのに、誰かにそんなことを言おうものなら「ぐふ!」と信じないばかりか笑われてしまうこと必至。 (ーー;)
太っちょって本当に悲しいのだ!

めまい入院のことを書いていたら、その時の「あること」を思い出した。

MRIの結果を聞きに診察室の前で待っていた時のこと。
10人程がじっと順番を待っている中で、60くらいのご夫婦が私の前の席に座っていた。
と、後ろの方から30位のおばさんが「あら、○○さん」と走りよって話かけた。そして、仰け反るように二人をみて「あらら、どうしたんですかぁ?」とびっくりした様子。
つまり、余りの様子の違いように緊張した面持ちで問いかける。
すると、ちょっと躊躇しながらも「やっちゃったんですよ・・・。二人で」と、お婆さんの方が小さな声で言い、首に手をやってゼスチャーを・・・。
後ろにいた私もびっくりして思わず注目してしまう。
それからはこそこそと小声で何やら話している声が聞こえたが、「ご親戚に連絡してあげましょうか?そんな声では電話が出来ないでしょう」というおばさんの声。
「いいのいいの」というゼスチャーのおばあさん。
どうも、そういう行為が元で声帯に差し障りが出ている様子。
その為に二人で耳鼻咽喉科に通院しているようだ。

待ち時間が長いので、おじいさんが席を立ち、売店でアンパンを一つ買ってきた。
それを二人で半分ずつにちぎって仲良くぱくついていた事を思い出す。
大きな岐路を経験した筈の二人のその一見平安な様子が、何だか切なく思い出される。
人間って・・・。切ないものだ・・・。
そして、なんて強いものだ・・・。