菜園に置き去りになっていた「聖護院蕪」から、けなげな花が咲いた・・・と、先日のblogに書いた。
その「蕪」は、全身全霊の力を振り絞って小さな花を次々に咲かせ、自分の使命を使い果たす時が来た。
ふと、その蕪に刻まれた皺の美しさに目が行った。
何故か、私の母「けい」の手を思い出してしまった。
棺の中の母の「手」・・・。
この手で7人の子供のオムツを替え、みんなを大きく育て、喜びも悲しみもこの手で包み込んで生きてきて98年。
最後の母の手は、こんなに清く美しかった。
そして、人差し指が少し曲がってしまったこの指の履歴がいとおしく、何より、何より、私には大事な思い出になっている・・・。
そんな母の指にそっくりになって来た私の人差し指。
武骨な大きい私の手。
誰か、この手を懐かしく思ってくれる時があるだろうか・・・?
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