MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

老い支度


  • 昨夜、前々から気にしながら放っておいた、「老い支度」の一つ、「遺言状」もどきを家人と書いてみた。

我が家には「財産」・・などというものは殆ど無く、二人の息子もそれを先刻ご承知の助!・・の清い身としてはそのような形式は必要無いのだけれど、先日の家人の弟の事もあり、何時そのような事態を迎えたとしても、息子達に事後処理の迷惑を掛けないためにも、この際ちゃんと明記してみようということになったのだ。

  • 「自筆であること」「書記年月日を明記すること」「実印が押してあること」・・・、この三つの約束事が揃っていれば有効だという知識はあるが、さて、何から書いたらいいものか・・・? (^_-)-☆

二人でいろいろ話しあい、思いつくままに「まず一通目」を書いてみた。
それを封筒に入れ、取敢えず封印して、「遺言状もどき」作成勉強会を終了。
内容は兎も角、何となく心が落ち着くのを感じた。
書き換えはいつでも出来る・・という安心感もあって(日付けが新しいものが有効)、いたずら気分も半分あったが、これで少しは自分達が、【本当に老人】なのだという確認の瞬間でもあった。
年齢から言えばどっぷり老人なのに、自分ではまだまだ・・!という気分の方が強くて、なかなかこういう話が出来ないできた。
家人は特にそういうややこしい話には「逃げ腰」姿勢が強く、マトモに話す機会が全く持てなかったのが実情。

  • これからは其々の「いざという時の連絡先」を書き出す事や、まだまだして置くことがあると思うが、思いつくままに順にぼちぼちやっておこう。

今までそういう話には全然必要性を感じなかった家人も、弟二人に先立たれてしまった現在、急に本気に考える立場になったようだ。

  • 家人担当の、朝起きぬけのルリちゃんのお散歩がとても心配になってきた。

朝は、身体の中で交感神経と副交感神経の入れ替えがあり、ちょっと不安定な状態になり、そういう時が一番危険だという事は良く聞く話。
出先での最悪の場合の連絡が出来るように、ルリちゃんの首輪に電話番号を下げておこうか・・とか、家人の服にゼッケンのように「身元」を縫い付けておこうか・・とか、笑い話ながら真剣な話。

  • こうして二人で一緒に居られる時間がいかに大切なものかを知らせてくれた一連の出来事だった。