- 広げると淡いオレンジ色の花模様が夢のような洋傘。
今から４５年程前に、新婚さんだった「ふくちゃん」からプレゼントされたもの。
友人と二人でふくちゃんのお宅にお招き頂き、美しい奥様も交えて楽しいひとときを過ごした帰りに頂いた洒落たスマートな洋傘は、余りにも私の好きな色合いだったので、５回の引越しにもぴったりと付いてきてくれたものだった。
- 今日、新聞の「週間誌」の広告欄で踊っていた文字が目に付いた。
「日銀時代は【ふくちゃん】と呼ばれていた・・・」「実家は高級洋傘商・・・」
- 思いがけないところで浮上してきた彼の名前。
ふくよかな、温かいお人柄そのままのお姿が、今回のことでクローズアップされてからは、みるみる痩せ細ってしまわれた。
勿論今回のことは、本当の処は私には分からないけれど、「子孫に美田を残す」必要の無い家族構成の彼がどうして・・？という疑問で一杯だ。
つましく楚々と連れ添う奥様も、いつも地味な服装でお出ましになる。
本当に素敵なご夫妻だ。
今回の事は、ファンドを立ち上げる後輩に個人的に支援する意味で・・・とも考えられるし、それにしては手放す時期を考慮すべきだったし・・・、などなど、不思議で一杯だ。
- 窮地に立たされた今の彼、それでもある意味では応援していますよ。ふくちゃん。
何か考えるところがあっての行動だったと信じたい・・・。
人生、いろいろ・・・。
