MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

ひなまつり

retoto2006-02-16


  • 今日、心うきうき、春の素敵な和菓子が届いた!

開けてびっくり!一足早い「おひなさま」の引き出し・・・。
こんな綺麗なお菓子は、女の子(は?)にとってはときめきの逸品!
早速記念に撮影を。

  • 先日来、ちょっと体調を崩しているので、なかなか仕事部屋の整理が進まない。

広いスペースが確保されていないと、ドレスのような大きなものの裁断が出来ない。
今、押入れから引っ張り出した生地も混ざって、足の踏み場もない有様。
今回はキチンと「色別」「大きさ別」「ハギレの色別」と、三通りの整理方法なので、どれでも押し込めば良いというものでもないため、なかなか進まない。
こういう時に限って体調がぐずぐずするものだから、え〜い、こういう時はちょっと「タンマ!」とばかりに、昨日からベッドにひっくり返って本を読み始めた。
本当はそんな横道は許されない時間配分なのだけれど、活字に飢えている私、もう待ったが懸からない。
もう少し若い頃は、ベッドの脇に常時3〜4冊の本を積んでおき、寸暇を惜しんで読み捲くっていた。
洋裁をしながらどうしてそんな時間が有るの?と友人がいつも不思議がっていたが、さすが最近のような忙しさになると、なかなか「罪悪感」から読めなくなっていた。
この瞬間も、ドレスはまだかまだか・・と首を長くして待っていらっしゃるだろうな・・と思うと、申し訳けなくて・・・。
でも、今日は許してもらおう!
宮尾登美子の「松風の家」。
千利休から13代目の明治後半のお家事情の展開。
いつも思うのだけれど、宮尾登美子の小説は、プライバシーの問題はちゃんとクリアして書いているのだろうかと不思議に思う。
歌舞伎の「団十郎一家のことを取り上げた「きのね」なども、大丈夫か・・?とはらはらしながら読んだものだ。
女流日本画家のはしりの「上村松園」を取り上げた「序の舞」なども、本当にこんなことを書いて大丈夫??とちょっとどきどきしたが、それを読んだからこその彼女の作品の深さを伺い知れた。
「天障院篤姫」もしかり。それにしても裏をしっかりと調べ上げての練りようにはただただびっくりする。
宮尾登美子は、私が一番好きな作家。
彼女の本は殆ど読んでいる筈。
他に好きな作家は、「有吉佐和子」「向田邦子」「水上勉」「井上靖」などなど。
一時は、自分に課した感じで世界の文学を殆ど読破したけれど、やっぱり日本の作家の文がすっと中に入ってくる。
だけど若い頃は、「ヘルマンヘッセ」の『車輪の下』や、「エミリー・ブロンテ」の『嵐が丘』などは夢中になって読んで、青春の息詰まるような孤独や情熱や愛を学んだものだ。懐かしいなぁ・・・。


明日は何とか整理を終わらないと仕事が出来ないぞ! がんば!