MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

日暮里へ

生地で足りないものがあったので、大急ぎで日暮里繊維問屋街に飛んでいく。
綺麗な澄み切った空の色・・・のようなオーガンジーのドレスに取り掛かる。
昨日、巻き薔薇等の飾り部分を手がけておいたので、後は本体部分。

電車の乗車時間30分を、せっかくだから「車中ウォッチング」をして過ごす。
相手に気つかれないように観察するのって、結構大変。
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 まん前に座っている男子高校生が、幼い顔ながら頭の先をツンと立ち上がらせて背伸びをしている様子。
ほっぺのあたりに幼い匂いがしそう。
と! あれぇぇぇ!なんと、彼の左薬指にはれっきとした「ケッコン指輪」が!
そういえば、着ている服が学生服ではないから、高校生ではないのか・・・。
あれま、びっくりびっくり。

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 その隣に座っている45ガラミの男性。
・・・・・・
どう見ても判ってしまうのだから、「か○○」は止めたほうがよろしいのでは・・・。
ご自分では、鏡で前からの自分しか見えないのだろうから、「うん、今日のスタイル決まっている!」などと納得して出かけて来たのだと思うが、後ろのウナジあたりが形容出来ない変則スタイル。
男性は、必要以上にヘァの事に気がいくようだが、少なくとも私は「は○」は嫌いではない。
(主人がそうだから・・というわけではないが・・)
それなりの年齢の美しさというものがにじみ出ている男性は、ヘァには関係ない。
男性・・というだけで魅力が有るのだから、颯爽と有りのままの自分で勝負して欲しいな・・・。

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 と・・・、止まった駅のホームを歩いている女性をドア越しに見てびっくり。
大き目のリュックをお腹の方にかけて、のたりんのたりんと歩いている・・・。
内容物が下のほうに少ししか無いようで、お腹の下の方に膨らみ部分があって、歩く度にぽったん揺れている。
こんなリュックのかけ方をしている人は初めてみたぁ・・・。
まるでこれぞほんとに「人間カンガルー」。

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 斜め前に座っている60歳くらいのちょっと太目の小柄な女性。
ねぇ・・・。どうせ眉を描くのなら、ちゃんと描いて欲しいなぁ。
細いペンシルでしっかりとぎっちりと描き込んであるのだが、短すぎるよぉ・・・。
だって、目の中心くらいまでしかないんだもの。
もう少し・・、せめてあと3cm長く描いておいてくれません?
なんだかとっても落ち着かなくて、どうしてもそこに目が行ってしまう。
きっと、ご自分の顔がおじゃがのように広いので、それにサイズを合わせているのかな・・・?
拉致被害者の「そ○」さんの眉の描き方もいつも気になっていたが、最近はやっと普通にみていられるようになってきた。
どうして途中から目尻にかけて八の字に下げるのだろう・・・って・・。
ご自分の好みなのだから良いじゃない・・と思いながらも、どうしてもそこに目が行ってしまって落ち着かなかった。

とは言いながら、私自身も姉から眉の描き方を言われたことがあった。
「目尻をもう少し穏やかなカーブに描いた方が優しそうに見えるわよ」。
その時の私は、内心あんまり心地よくなかったものだ。
「だって、自分の眉の線の延長がそうなっているんだから仕方ないでしょぉ?!」と。
だから、「ん?」と思うことがあっても、人様にはいわないことにしているが、今日の彼女の眉の短さはひどすぎる・・・。
とある駅でやっとこさと降りていったので、ほんとにほっとしたことだった。
私って、・・・馬鹿・・・。