MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

思い出した事


ここ数日、ある水泳日本代表選手の「カメラ盗難疑惑否定会見」の話題で持ちきりだ。


「みやねや」などでは、昼の放映時間全部をその事で終始していたが、私も完璧に見入ってしまった。


この本人の主張にはいろいろな点で疑問部分が感じられたが、さて、本当のところはどうなのでしょうか・・・?

「やった」「やらない」の前に、気になる事に誰も触れないことが気になる。

つまり、

大事な大事な商売道具の筈の高級「カメラ」が、誰もいない記者席に無造作に  ポンと置いてあったこと。


このカメラの持ち主が誰だったか?・・ということ。






ところで、それを見ながら、30年も昔の私のあるシーンを思い出してしまった。

ここへ越してくる前の家のすぐ近くのスーパーでのこと・・・。


「お酢」を買おうとスーパーへ行き、店頭前の路地に並んだ中からビン入りの酢を一本取り出して店の中のレジに並んだ・・・。
混んだレジでやっと私の番がきた・・・。

ところが、レジの方が「これ瓶の口が割れているから、外にあるのを一本持って行ってね」ということで、お代だけ払って外に出、平積みされている酢の瓶を一本取り出してレジの方を見て「持っていきますね!」と言おうとしたが、店内のレジからは見える筈もなく、仕方なくそのまま持ち去ろうとした時・・・、見てしまった・・・。


「・・・・???・・・・」という疑惑の表情のお客さんの視線・・・。


あ、私「疑われている・・・」と思ったが、混み合っているレジに引き返して確認を取るのも申し訳ないし・・、と、一瞬躊躇したが、そのまま持ち帰ってしまった・・。


あの時私の行動を見た方は、レジでのやり取りや事情を知らないので、完璧に「万引き」に見えた筈。  (-_-;)


今でもそのシーンを思い出す度に身が震える。


30年前にもなるそのシーンにもう一度返って、レジの方に「これ持っていきますね」と一言声かけをしたかった・・。

雑踏のように混んだレジに引き返して、わざわざレジの波をストップさせるのも悪いかな・・?と考えた善意の一瞬の行動が、30年も経った今でも震えるような慄きを起こしている。


一生忘れられない「・・・?・・・」の表情・・・。


疑惑の視線ほど恐ろしいものはない。



この25歳のスイマー青年が潔白であって欲しい。
そうでなかったとしたら、今以上に苦しむ人生が訪れるだろう。



たった一回の私の「疑惑?行動」が、こんなに怯えた人生に続くなんて・・・。

30年前に疑惑の視線を投げかけた見知らぬ方・・・、私は潔白です!!








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