昨日の続き・・。
いろんな方が鑑賞してくださり、有りがたいことでした!
毎年、この展覧会を心待ちにして下さる方も多く、開場とともに待ってました!とばかりに飛び込んでじっくりとご覧下さる方も・・。
そんな中、背が高いハンサム外人がさささ!と入場なさり、奥の方に歩み入った・・と思ったら、突然踵を返して慌てた様子で今来た外へ走るように出て行かれた・・!
・・と思ったら、また恐る恐る下を向いたまま受付の私達の処にやってきて、「すみません・・・、私、イラン人なんです・・。 今、仕事の用事でここへ来たのですが、何か展覧会をしているようなので覗いてみようと中へ入ったのですが、イラン人は宗教上見てはいけないものでしたので外に出ました。
気分を害さないでください。済みませんでした・・」
とおっしゃる。
決して展示作品の方には目を遣らず、ひたすら私達だけに目線をよこして・・。
見れば、この暑いのにきっちりジャケットを着てスマートなイケメン!!
話す言葉も全く日本人と同じアクセントだったので不思議になってお聞きしたら、「日本に留学で来てから、20年こちらにいます」とのこと。
奥様もイラン人で、お子様は中学生と小学生の男の子で、近隣の学校に通っていますとのこと。
「今、ラマダン中なんです。だから夜まで食事はしないんです」とか、いろいろ雑談している中で、私達がちょこっと話した言葉の端はしを捉えて「それどういう意味ですか?」と突っ込んでくる・・・。
メモを片手に、いろんな言葉を「かたかな」で書き込んで、「これ、帰ると直ぐにPCで検索して覚えるんです」ですって!!
今は英語の先生をして生活しているとかで、成程そうやって日本語を覚えていったのか・・と感心してしまった。
「イラン人は、男女の事に厳しく、昔の日本の習慣【男女7歳にして席を同じゅうせず】と似ていますよ。だから、こんな女性の裸婦など見たことが有りません!」
ですって! ('◇')ゞ
そんなことをおっしゃる割には【俳句】をご存じなくて、「俳句って何ですか?」
「日本語の一番簡略した【詩】のようなもので、 5・7・5 の言葉数だけで季節や情景や心情を詠むものです」
「たとえば・・?」
「え〜・・と、【さみだれを 集めて早し 最上川】・・・」と私。
とっさに出た句をメモ帳にひらがなで書きながら、どういう意味ですか?と・・。
またまた説明をしたり・・と、私達も忙しい。 ('◇')ゞ
でも、ハンサムだから許す!! (またぁ〜!)( *´艸`)
兎に角、ちょっとでも疑問があると質問してはメモを取る姿勢には感心した。
結局、絵の方向には一瞥もくれず、かなりおしゃべりの後帰られた。
ラマダン、ご苦労様!
宗教って難しいなぁ・・。
「男女七歳にして席を同じゅうせず」・・か・・・。(*'ω'*)