MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

あれから二年・・・

二年前の今日は、あの、衝撃的な東日本大震災が起こった日。
テレビで恐ろしい津波の映像が目の前に迫り、身体が震えた記憶も新しい。

あの日、家人とルリちゃんはお散歩中。
私はPCの前でキーボードを操っていた。

ゆらりゆらりと眩暈のような穏やかな揺れが来て、あれれ?と腰を浮かせながら様子見をしていたら、だんだん大きくなってきて、ガツンガツンと縦揺れやら横揺れやらの酷い揺れになったので椅子から立ち上がり、PCが倒れないように支えていると、もう一度それを上回る大きな揺れが襲って来、もはや立って居ることが出来無い程になり、これは危険!!と、窓を開けようと壁伝いに足を踏み出したが、もはやそれまで・・・!!!
窓と椅子に両手で掴まったまま身動きが出来ない程の揺れ。

棚にある本や飾り物がばたばたと落ちるのを揺れながら感じていたあの瞬間。


その後の津波の映像がテレビで放映されるのを、身を固くして見ていた。
こんな情景が目の前に展開されるなんて・・・、まさに地獄のようだった。

そこにまた思いもしなかった「原発」のもろもろの騒動・・・。
水素爆発やメルトダウン・・などという、思いもかけない危険が襲いかかり、原子棒冷却用の放水の失敗にはらはらしたり、まさにテレビの情報に釘付けだった。


信じられないような日々だった。
それからもう二年。

復興はまだまだだけど、負けずにたくましく立ち上がった人々の笑顔が見られるようになったことが、何とも痛ましくも頼もしい。

過去は取り戻せないけれど、これを繰り返す愚だけはしないことを願うばかり。




そんな今日、春の日差しを浴びて、すっくりと芽を出した「とうもろこし」の赤ちゃん。


どんな苦しい日々にも、必ず「明日」があり、「希望」があり、「命」が繋がっているという嬉しさを、家人が育てる大事な「芽」から感じられた日だった。




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