先日の朝、ふとNHKテレビに目をやると、熟年の夫婦らしき二人が映し出されていた。
穏かな優しそうな男性に寄り添うように上品なご夫人。
どうも、「若年性認知症」がテーマの番組のようだけれど、あれ？ どなたのことかしら・・？と思うくらい素敵なご夫婦。
朝の支度をしながら見るともなしに見ていると、夫人の方が歌を歌いだした。
「♪ 秋の夕日に 照る山もみじ こいも・・・・・・・・」
ここまで歌うと、今までの楽しそうな無邪気な美しい笑顔がふっと曇り、一生懸命思い出そうとしている様子。
不安そうな表情でふっとご主人の顔見上げ、拗ねたような笑い顔でご主人を打つ真似をする仕草が何とも可愛い。
「もう一度歌ってご覧」という感じで、また歌いだした。
「 ♪ 秋の夕日に 照る山もみじ こいも・・・・」
又ここでつかえて、あら！どうしよう・・・という戸惑いの顔。
そこでご主人が云った言葉・・・
「 上等！上等！ 」
笑いながら、いとおしむように夫人にかけた言葉の、何と素晴らしいことか！
その日一日中その言葉が頭から離れなかった。
「上等 上等」
実は、私もその時一緒に心の中で歌おうとして、同じところで「・・・ん？・・・」とつかえてしまったのだ。 (+_+)
「こいも・・・うすいもかずあるなかに・・・だったと思うけど、それで良かったんだっけ？」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412744479
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312973773
あれ〜？？？？と思い、検索してみた。 ↑
私も、相当ヤラレテいるようだ。
時々、ふっと「私の頭はおかしいかも・・・」と思う事がある。
でも彼女のように、可愛く可憐に無邪気な笑顔でご主人をぶつ真似をするような仕草が出来るだろうか・・・？
きっと、違うリアクションをして自分を誤魔化そうとするのではないだろうか？
あぁ・・・、私が認知症になった姿を思うと怖い。
