3年前の私の手術入院の折に、孫娘が病室に持ってきてくれた花束を「背景素材」にしたのが上の画像。
この背景素材を使った「素材の小路」のindexが、NHK出版で紹介されたのも思い出深い。
http://d.hatena.ne.jp/retoto/20060823
6人部屋の、カーテンで仕切られた真ん中のベッドでは、光が上手く捉えられなくてあまり綺麗には撮れなかったが、私にとっては何よりうれしい映像。
2ヶ月待ってやっと入院の順番を得たのだから、6人部屋の真ん中・・・という悪条件のベッドも文句は言えない。
三年前のある日、面会時間も終わりそうな時間に忍ばせた足音と共に、ベッドを囲むカーテンがそっと開いて、見慣れた顔が三つ重なるように覗き込み、隙間からこの小さなアレンジ花束を上下させてにこにこしている孫娘が見えた。
そして、やっと時間を取ってくれたであろう球児の真っ黒な孫の顔とママ・・・。
その時のほっこりとした気分を今も忘れない。
・・・、その、奇跡とも言える同じベッドで、今、孫娘が伏せている。
昨日、同じような小さな花束を届けたが、光が十分には届かないあのベッドでも、きっと心だけはほかほかと届いていると思う。