- 昨日の「オフ会」に、某彫刻会の方がたがお持ちくださった作品4点。
素晴らしいの一言!
こんな彫刻を真近かに拝見できるなんて、幸せ!
神々しいまでに美しい桧の「木目」を通した「かんばせ」に、思わず襟を正したくなる。
思いを込めた一彫り一彫りの重さが、見る人の心を揺さぶる。
彫刻っていいなぁ・・と、ため息と共に思う。
- 最初の画像「弥勒菩薩」は、K氏の作品。
美しい曲線で出来ている穏やかなたたずまいが、見事に表現されていると思う。
K氏発案の面白い試みで、少し前かがみで、右の手で頬杖を突いたような仕草の本来の弥勒菩薩を、全身ではなく、パーツを組み合わせることによって表現したとか。
腕を途中から省略し、しかし、右肘から先を別パーツで付け添える・・・。
びっくりすることには、それで見事にバランスが取れているのだ!
- 昔、高校の修学旅行で京都に行った時、初めて弥勒菩薩を見た。
その不思議な魅力に戸惑った事を覚えている。
女性の様でもあり、男性の様でもあり、角度によっていろいろな表情が浮き出てくるこの仏像の存在がとても気になったものだ。
もう一つ言えば、ほのかな恋心を抱いた・・とでも表現しようか・・・。
- その魅力の源は、微妙な口角の筋肉の表現だとK氏。
確かにそう思う。
例えて言うならば、「ミロのビーナス」の口元。
あのモデルも、実は作者本人ではないかというような事も言われているように、やっぱり「ノンセクシャル」の魅力かもしれない。
それにプラスされた「口角の妙」・・・・。
- う〜〜ん・・・その魅力的な、いや、「魅惑的」とでも言いたい表情が見事に再現されていることに感動!
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- 下の「人物」彫像は、三点ともT氏の作品。
三人のお孫さんを丹念に彫り続けて、作品に仕上げていらっしゃる。
そのなんともいえない愛情こもった作風が心温まる。
「彫っている内に、どんどん大きくなってしまって、出来上がる頃には違う子になってしまって・・・」と笑っていらっしゃる。
木目が綺麗に揃った素晴らしいヒノキで彫った彫像は、思ったより小さなものであったけれども、その重さ(リアルな重さではなく)には圧倒された。
http://homepage2.nifty.com/mokutyou/
上のサイト、「KYUの彫刻」で展示されている作品も含まれている。
このサイトにご訪問になり、彫刻の素晴らしさを感じていただけたらな・・・?とも思う。