MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

続き・・・

もたもたしている内に、もう既に過去の出来事になってしまったような・・・。
(^^)/~~~

  • そうそう、同級会の後、元役宅・ギャラリー「砂山館」を訪ね、その足で姉の家に行く途中、荒れ狂う日本海を見ようと車を走らす。

懐かしい○○銀行の行舎はすっかり変わっていて、戸建からマンション形式のものになっていたり、年月の経過を実感した。
丁度数日前に43歳のお誕生日を迎えたという「横田めぐみ」さん一家が住んでいた処。
建物は変わっていたが、道はその当時と同じで、この道であの悲惨な出来事があったのだという実感がひしひしと伝わってきた。
荒れ狂う風雨が、寒々とした事件の記憶に拍車をかける。
横田滋さんは、家人と同期。
時期はずれているが、同じ職場(支店)で仕事をした仲間。
めぐみさんも我が家の長男と同じ歳周りだし、ひとごととは到底思えない。
その道を通って海に出、海岸伝いに走ってみる。
まるで牙をむくように高く泡立つ波頭が、いかにも「日本海」のイメージ。
でも、正常な気候時は穏やかな、ロマンチックな海なのになぁ・・と、ちょっと残念。
佐渡の島影に落ちていく夕日は、有名な観光の的。

  • ま、そんな新潟自慢は良いとして・・・。(^_-)-☆

「初雪・・・」と手のひらに受け止めたあの初々しい冬の使者が、湯沢に向かう高速道路を進むうち、どんどんずうずうしさを現してきて、しまいにはフロントガラスを目指して花火のように襲ってくる。
ライトに当たって光りながら、ばしばしとガラスを叩く。
道路の中心線は積もった雪で見えなくなっているし、脇の反射鏡も見えない状態。
突然の雪のため、何の対策も出来ない状態の道路で、あちらこちらの路肩に立ち往生の車が増えていく・・・。
スタッドレスタイヤにしてきて良かったね!!」と、それらの車を横目に「あ〜ぁ、可哀相に・・」と同情しながらもちょっとした「優越感」・・・?

  • 大幅に時間を喰いながらも、何とか湯沢に到着。

さて、我がマンションに入るには、「U字ターンをしながら坂を登る」という離れ業が必要なのだ・・・。大丈夫かなぁ・・・。
ずっぽり積もった雪の中を、家人が決行する。
「ずずずず・・・」
ぎゃっ、坂が登れない・・!  きゅんとアクセルを踏むと、横流れしてしまう。
さぁ大変だ。
とても無理なようなので、私は必死になって「もう止めよう、坂の下に止めておこうよ」と言い張るも、強気の家人は何回もアクセルを踏んでみる。


そうこうしている内に、ふと気づくと、一台の車がその坂を登りたい様子。
二つのマンションの共通の道なのだ。
「ちょっと変わってやってみましょう、私も早く帰りたいから」と、その若者が家人と交代して運転してみるも、やっぱり駄目。
そして、スタッドレスタイヤに顔を近つけて言った!
「駄目ですよ、このタイヤは。 ひっかかるところが磨り減って、何の役にも立っていませんよ」ですって!!!!!!!!!!!

思い起こせば、春になってもなかなかタイヤ交換をしないでスタッドレスのまま暢気に走っているので、「早く換えたらぁぁ〜!」と何度言ったことだろう。  私。
その度に「大丈夫、大丈夫」と家人。
「このまま高速道路を走ったら、滑って事故りますよ。車はこの坂の下においておき、明日の状況次第では新しいタイヤに交換して貰って帰った方がいいですよ」


ふと気づけば、ルリちゃんが問題の車の中で小さな声で「きゅーん」と鳴いているのが聞こえる。突然知らない人が運転を始めたので、不安になったのだろう。

  • だからいったでしょぉぉぉ〜〜!  スタッドレスタイヤを早く交換しないからこんなことになったんでしょ!!  ぷん  (>_<)

あなたに「♪ ♪  いのち預けぇまぁすぅ〜〜  ♪ ♪」 などといえなくなったわん! と、ちょっとご機嫌斜めになった私。
我が家の車は坂の下に置き、その若者の車に同乗させて貰って何とか宿に帰った私達。
ふぅ・・・。


さて、落ち着いてから気が付いた。
「ETCカードをつけたままだったよぉ・・・」
無用心な道ばたに置いてきた車、「やっぱりカードを取りに行って来るよ」と、完全武装に身を固めて吹雪の中を今の坂を下って行く家人。
4階の窓から見ている内に、何だか申し訳けない思いがふつふつと出てきた。
今回の新潟行きは、全て私の用事の為。
それに付き合って、延々と車の運転をしてくれているのに、「ぷん!!」などとよくも言えたものだ・・・!


そうこうする内に、我がイトシの家人が、吹雪の中、坂を登ってくるのが見え出した。
マンションの街路灯に雪が舞う。
スキー用に置いていたがばがばズボンに、スキー靴を履き、音が全て消えたような雪の中を、滑らないように用心しながらよろよろと登ってくる彼に、4階の窓から感謝を込めて手を振る。
気づいた彼も街路灯の下で手を振って、そのがばがばのスキー靴のイデタチで踊りだす。
 ばかぁ!  (>_<)
街路灯のスポットライト、雪の花吹雪・・・、落葉松の枝は枝垂れ花をつけて・・・。


そんなこんなで、夫婦の危機も一件落着。 


私達って・・・・!  ふふふ    ^_^;