- 午後から所要で出かける。
電車の前の椅子に座っている女性・・・、ちょっと可愛い。
清楚な面持ちと、赤いブラウスのちょうちん袖(・・・って今どき言うかぁ?)がマッチして、うん、良い感じ・・・・。
足元は、今はやりの「ボーン(骨)シューズ」。
- と思ったのも束の間だけ。
ごそごそと赤い大きなバッグから取りいだしましたる・例のポーチと鏡。
それからの25分の奮闘は、例によっての人目も憚らぬ真剣勝負。
だんだん、だんだん、目が釣りあがり、全くの別人かぁ?と思うほどに変身しだし、勢い余って、隣の空いた席にも使いかけの小道具をちょっと置いたりして、睫を少しでも長くしようとブラシでこするのに夢中。
- そこに乗り込んできたおじさん。
座ろうとした席に眉ペンシルらしき小道具が置いてあるのを「チラリ」と見て、ちょっとヒルンダかな?と思った瞬間、何と!「どっしん」とその上から座ってしまったぁ〜〜!!!
太ももの辺りに棒のような感覚が触っているだろうに、しっかりと目をつぶって知らん顔。
- くだんの彼女はそんな事情は知るよしもなく、すっかり変身した顔を満遍なく鏡に映して納得するや、ごそごそと取り出したのが・・・・! わ、赤い縁の大きなサングラス!
前にもそんなシチュエーションがあったが、まさに又同じことが・・・。
せっかく25分塗り捲った目を、茶色のサングラスでしっかり隠し、おまけに、前髪を引き寄せ、おばけ〜〜〜のように顔を覆ってしまった・・・。
何のための25分だったのさ・・・。
ところで、おじさんの太ももに敷かれた眉ペン、どうなっただろうか・・・。
明日の朝、お化粧をしようとした彼女を襲うパニック!
眉無しでご出勤か? (>_<)
いえいえ、例のサングラスがありますワイ!