- 今日は、「松本圭子さん」のソプラノリサイタル。
朝からの雨模様も午後からは収まり、心地よい気候になって、いそいそと銀座へ出かけた。
(あの、赤い靴を履いて・・・! うふ)
- 何時もの事ながら、心から洗われるような歌声と、凛と美しい舞台姿に見惚れた二時間だった。
ホール一杯に集った松本さんのファン達も、一曲一曲にため息を・・・、ともには、期せずして臨時の拍手まで起こってしまう感動のひとときだった。
こんな素晴らしい方にお召し頂くMEMEドレス。本当に光栄のため息。
- 二年前の予約で決まっていた今回のリサイタルの直前に、お身内のご不幸が・・・、そして彼女自身にも突然の「手術」という試練が降りかかり、ともすればめげそうになるお気持ちを奮い立たせての舞台だということを知っていたので、後半の素晴らしい歌声を聴きつつ涙が溢れてしまった。
そのお大変な事情を存知上げている私でさえも、皆様と同じく夢の世界を漂えたのは、彼女の強い意志と、類稀な天才的なお人柄から来るものだろうと感動。
美しくも華麗に歌う彼女は言葉に出来ない位素晴らしかった!!
- 今回のドレスは、ペパーミント色のボーダー柄の刺繍入りのオーガンジーと、グレーのシャンタンを組み合わせて仕上げた。
ボーダーを変形的に「縦」につき合わせて使う事で、マダム的ゴージャスさを引き出した。
ボーダーを裾に持ってくる、普通の使い方をした場合、裾幅分をウェストでギャザー処理をしなくてはならないが、マダムには採用出来ないデザインだ。
だけど、イタリア製のこの素晴らしい生地の魅力を何とか生かしたいと思案した結果のデザイン。
スカート部分の後ろと前のセンター部分は、出退場の動きでひらひらと裾が遊ぶように作ってある。
それが功を奏したことも舞台で確認した! !(^^)!
彼女の天性の美しさと相俟って、言葉では表現出来ない程の素晴らしい舞台展開が広がり、ため息と共にその夢のようなひとときが終わったのだった。
- やっぱりドレス作りは続けよう・・・続けなければ・・・。
興奮の渦の中で思ったことだった。