★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
あぁ 初恋 ♡
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
火曜日に見たい番組「ぶらぶら美術館」が「野球放映」に変更されていたので、久しぶりに NHK歌謡コンサート 【人生の旅路に この歌を】を見た。
久しぶりに聞くベテランの歌声が、なにやら、衰えた声の張りを誤魔化すというか、良く言えば「技巧に走る」きらいが読み取れて、何だかちょっと悲しかった。
素直な昔のままの歌い方を期待する方が悪いのかな・・・?
そんな中、森山直太郎さんの「初恋」の歌がとても素直で素敵だった。
司会者が、直太郎さんに「初恋はいつでしたか?」と聞くと、「幼稚園時代」との返事。
大ベテランの五木ひろしさんまで「僕も幼稚園時代」と横から口を挟む。 (~_~;)
それを聞きながら、さて、私の初恋ってどれだろう・・とそっと胸に手を当てて考えてみた。
「どれだろう・・」と言う事は、私なりに時代時代でいろいろあったワケで・・・。 ふふ
でも、私に「初恋 ♡ は?」と問えば、秘かに胸に秘めた「訳が分からないトキメキ」を覚えたあの時のあの方だったと思う。
そう・・・、それは小学校の6年生。
学校の部活(?)の合唱団に加入していた私達の指導者、ナオイ先生・・・・。
繊細そうな面持ち・・、頬が透き通るように青白く、長めに伸ばした黒い髪が頬に蒼い影を作り、振り返る度にふさりと揺れて・・・。
そんな、長身の先生が指揮して下さる合唱の練習が待ち遠しかった。
しかも何故か、私と、もう一人の可愛い同期生の方とが独唱を指示され、練習後に二人が特別に残って先生から指導を受けたりしたものだった。
思えばその頃、私たちの合唱団は何回かNHKのスタジオで合唱や劇や朗読を放送したことがあるので、きっと先生もとても熱を入れていらしたものと思う。
時には、私が詩を朗読するのに合わせて合唱団がバックで流したり、何だか詳しいことは忘れたけれど、何か劇もやった。
劇中、「何かが起こって周囲が騒ぐ」という場面で、皆に「ガヤガヤなんでもいいから騒がしくおしゃべりしてください」と指示され、意味もなく「ガヤガヤ」などと騒いだ声を出したのを思い出す。
後に知った事だけど、放送用語で「ガヤ」というらしい。
私の「朗読」で場面が進んでいく・・という設定だったが、その日の為に母が新しい洋服を作ってくれた。
それは、母の着物の薄黄緑色の凹凸がある織の上等な絹布で出来ていた。
今まで見たことがない着物地だったので、きっと、箪笥の奥深くに忍ばせていた一張羅の大事な着物だったのだろうと思う。
NHKの放送で、テレビでは無いのだから(勿論、まだテレビという存在を知らない時代)着るものなどどうでもいい筈だけれど、せめて、主役を張るのだから・・という母の気持ちが今になって良く分かる。。
その時の写真が一枚だけ残っていたが、今は見つからない。
幼いながらも結構緊張したらしく、強張った変な顔で写っているものだった。
何時か探してみよう。
放送を終えてNHKの外に出て、バスを待つ間に、皆で興奮冷めやらぬまま大合唱の続きを歌ったことも懐かしい・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「 ♪ 月なき 美空に きらめく 光 ああ その星影 希望の姿 陣地は 果て無し 無究のおちに いざ その星影 窮めも行かん ♪」
「 雲なき 美空に 横たう 光 ああ ようようたる 銀河の流れ 仰ぎて 眺むる ...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
寒い木枯らしに足踏みしながらNHK前のバス停でみんなで歌っていたこの歌は、今聞いてもうるうるしてしまう。
ここらで一つロマンチックな花束画像を・・。友から贈られてきた花の種類がその頃の私にぴったり!
★★
・・・・・、そうだった・・、「初恋」の話だった・・・・! (~_~;)
その、独唱をするもう一人の可愛いお嬢さんが、特別透き通るような素晴らしい声の持ち主で、服装もいつも可愛く、子供ながらも「負けた!」感を持ったものだった。 (*_*;
そんな自分に対する引け目と、何に付けても優位な彼女への憧憬と、もしかしてちょっと心の底に「嫉妬」的な気持ちも揺れていたのか・・?と今では思うが、兎に角、メランコリーな訳の分からぬ心のサザナミを感じていた。
今考えれば、「青い翳の君」の存在が奥に潜んでいたのかもしれない。
(私の中で、思いっきり素敵にしておきたい「初恋の君」の図) (^O^)/
(うまく描けないけど) あひゃひゃひゃ・・・!
★
そんな日が・・、一年程続き・・、ある日突然、「あること」で私の「初恋」は自分の中で終止符が打たれたのだった・・・。(-_-;)
ある日、運動会の「放送係」を仰せつかった私は、放課後に教務室で何か作業をやっていたと思う。
先生方は、三々五々寛いで雑談をしていらした。
あぁ・・・、その時!!!!!
かの青白きハンサムなナオイ先生が、身体を折り曲げ、「は〜くしょん〜〜!!!!」とクシャミをなさった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・そして、見てしまった・・・! 私。
美しい翳を宿したそのカンバセの鼻の下に、二本の大きな川の流れを・・・・・・。
慌ててハンカチを取り出そうとズボンのポケットをマサグル ナオイ先生の仕草までは覚えて居るけれど、その後の卒業までの日時の「ときめき」を思い出せない現在・・・。
そう・・、これで良かったのよ。
人間、誰でも「人間なんだから」!!!
そういう摂理を知った瞬間だったかも。
あぁ・・、我が初恋よ。
--------------------------
過去の記事を探していて、こんな文章を見つけてしまった! (≧▽≦)
我ながらおかしくて、かわいくて、抱きしめたい位の小学生だった私。
落ちがひどい・・・。 ( *´艸`)
.