こんなに素晴らしいメールを頂戴していたなんて・・・。
あるお母様からのドレスに纏わるドラマチックな物語りのご報告でした。
ここから ↓ ２０１３年１２月１7日
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感動のメールを頂戴しました！
今日、こんな素敵なメールを頂戴しました。
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お礼が遅くなり申し分けありません。
MEME様、今回も快くドレスを作ってくださり感謝しております。
前回、少しお話させてもらっていましたが、私の父、娘にとって大好きな祖父が演奏会当日の12月6日午後17時57分に
亡くなりました。
父は、その日の演奏会と娘のドレス姿を、とても楽しみにしていました。
元々、娘は生まれた時から身体が弱く、周りからとても心配をしていただきました。
特に歩くのも、しゃべるのも遅かったため、父が娘のために毎朝近くの小学校に連れて行き、皆が毎朝｢おはよう｣と
いうのを見せてくれたお陰でやっと、おしゃべりや歩く事もできるようになりました。
（それからは、皆より負けず嫌いに育ちました(^O^)）
大学での演奏会の前日から特に具合が悪く、先生からも覚悟をしておいてくださいと言われておりましたので、皆病室に
泊まり込んでおりました。
そして演奏会当日、父の命も、もう持てないという状況でしたので、娘に｢演奏会は欠席してじいちゃんのそばにいるでしょ？｣と言うと、｢行くよ、ドレスを着て演奏してくるよ、だってじいちゃんと約束したもん。それにあたしは、もうじいちゃんとお別れの挨拶はちゃんとしているから。
やるべきことはしっかりやってくる。｣
そう言って演奏会に行きました。
私たちは父に｢Ｍちゃんの演奏は5時半からだよ、ここから応援しようね｣と言うと、父はうなずいてくれました。
もう夕方近くになると血圧も下がって危険な状態になってきました。
すると、娘から連絡があり、娘の演奏をそのまま携帯から私の携帯に送るから、じいちゃんに聞かせてほしいという事でした。
事情を聞いた先輩方が、音響等を使って携帯に音を集めて、私の携帯に送ってくださるというのです。
急いで、主治医の先生に事情を話し、携帯の事を了承してもらい演奏を待っていました。ですが、どんどん心音も血圧も下がっていき、機械がピーッとゼロになりました。
心拍停止です。
皆で｢じいちゃん、もうすぐＭ姉ちゃんのピアノ始まるよ！じいちゃん！｣というと、又心臓が、少しですが動き出しました。
そして、やっと娘の演奏が電話越しですが、始まりました。
『グラナドスの愛の言葉。』
どうにか心音も動いています。良かった、最期は耳は聴こえているはず、きっと孫の演奏聴いているよね、見えてるよね、
Ｍちゃんの姿も…。
演奏時間は約8分、演奏が終了したのと同時に機械が又ピーッとゼロになり、父は亡くなりました。
最期の最期まで私たちにしゃべれなくても呼吸器の下から、返事をしてくれていました。
赤のドレス姿を見て、｢もう、プロじゃな｣と笑顔で笑った父の顔が忘れられません。
【注】（数日前、ドレスが届いた時に着用して見せに行った時はまだお元気でした）
MEME様、赤いドレスは私達にとって決して忘れられないものとなりました。父もとっても喜んでいました。
娘にとっては、音楽でプロになれるかどうかは厳しいですけども、生涯音楽を大切に続け、又音楽を通して
何らかの形で貢献できるようになりたいと思ったのではないかなと感じています。
私も、これから父に負けないようにしっかりと人生を歩んで行きたいと思っていますが、まだ正直、子供達の
いないところで泣いたりして立ち直れません。
ちなみに今回の演奏会では赤系のドレスが多かったそうですが、その中でもダントツに娘のドレスは
先生や先輩方々に評判が良かったらしいです。
MEME様、今後共よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。亡き父も同じように言っている様な気がします。
寒くなってきましたので、お体ご自愛ください。
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私、ドレスの仕事をしていて、良かったなぁ・・・と拝読しながらしみじみ泣きました・・・。
このドレスです・・・。
こんなシーンも現実にあるのですね。
おじいさまのご冥福を心よりお祈りしております。
すっかり素晴らしいお嬢様に成長なさったＭさん！ どうぞ、これからもおじい様の思いを胸に頑張って素敵な音楽の道を邁進なさいますようにお祈りしております。
ドレスの仕事に携わっていて、良かった！！
（メールの転載は、一部手を入れて掲載する許可を頂いています）
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合掌
