今日の「朝日新聞」に、「おにぎり」の形の話で興味深い記事があった。
今は、コンビニで求めるおにぎりの形は殆ど「三角むすび」になっているが、以前は地域によって形が違ったようなのだ。
記事によると、日本の西の地域では「俵型」、東北にかけては「太鼓型」・・・だったそうだ。
確かに、私の子供のころの遠足で食べたおにぎりの形は「太鼓型」だったのを懐かしく思いだした。
新潟は関東甲信越なので、さて、何処の地方に属するのか分からないけれど、「おにぎり」に関しては「東北地方」に多い【太鼓型】が一般的だったような気がする。
ただ、新潟港が発展していた関係からか、大阪・京都地方の文化が色濃く入っていて、新潟の方言には関西の言葉らしきものがかなり多い。
「〇〇ださかい・・」⇒「〇〇だすけ」とか、少しずつ変化を伴って新潟弁が構成されていった形跡があるのは感じていた。
それは兎も角・・・。
遠足には、太鼓型の大きなおにぎりに巻いた海苔が堪らない程良い香りがして、背中のリュックが気になって仕方なかったなぁ・・・。
そして、やっとお昼になって食べようとすると、おにぎりの形に添って黒い海苔がしんなりとご飯に染みた感じになっていて、何とも言えない幸せ感に満たされたものだ。
今のコンビニのおにぎりは、パリパリの海苔で頂けるように工夫が凝らしてあるのが普通だけれど、昔のような「しんなり🍙を包み込んだ黒くてしなやかな」おにぎりが何とも懐かしい。
母が握ってくれた「しんなりとなった海苔のおにぎり」。
大きい太鼓の形のおにぎりを食べたのは、もう、70年程昔の事になるだろう。
もう一度食べてみたいなぁ・・・。
(自分で作っても、あの味にはならないのでしょうね・・)
あぁ・・・、故郷よ・・・。