いつの間に・・・か、もう4月が始まった。
今日のコンサートでお召し頂いたドレスを紹介しましょう。
今回のリサイタル会場は、さるお寺の中で開催されたもので、
ちょっと珍しいシチュエーションを考慮してのドレス作りだった。
先日還暦を迎えられた「声楽の重鎮」の方のリサイタルとあって、心引き締めてのドレス作り。
前に、オーダードレスからの「リタイア宣言」をした私ではあったが、25年来「専属ドレス担当」をさせて頂いている彼女の有り難いお申込みに、全力を注いで作成したもの。
前半はこのドレスに黒いショールをボレロ風に纏って、気品ある佇まいで・・・。
後半には、このベースのドレスに、華麗なレースのオーバードレスを掛けて登場。
曲目の「卑弥呼」を彷彿させるドレスで構成した。
このオーバードレスの生地は、白いレースをグラデーションに染めて使用した。
大きな鍋に作った染料と大格闘の末に作ったグラデーション!!
無事成功して、その繊細な色合いを生かしたデザインに仕上げた。
染色が出来上がった生地を眺めてイメージしたデザインだったが、この雰囲気はまさに厳かな「モノオペラ = 卑弥呼」(オリジナル作品)にぴったりだったのでは・・と心躍る。
ちなみに、先回の初演の時の「卑弥呼」のコスチュームはこのようなものを作成。
こうして、思いを馳せながら自由にデザインを展開できる環境を下さったチャンスに感謝!
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