今日のデッサン会は、先回と同じような「室内ヒーター」のトラブルから、ちょっと異例の段取りで進んだ。
まず、正式ポーズを決める為の「5分クロッキー」を4枚描いて、その中から挙手で一番多かった「お気に入りポーズ」を本格的に描くのが通例なのだが、その段階からモデルさんが「寒い寒い」とおっしゃり、では、寒さに慣れるまでは持参の浴衣を身に纏って貰う・・という戦術に出た。
さて、やっと本番の「裸婦デッサン」 ↓ でも、やっぱり寒いので浴衣着衣
ところが、途中でどうしても寒さが我慢が出来ないということで、このポーズは途中でストップ、完全な「私服」での20分デッサンを三回することになった。
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そこでメンバーから「ブーイング」が・・・。
「そんなら最初からコスチュームを着てするべきだった! いま描いていた作品が途中で終わってしまい、今までの苦労が水の泡だ・・・」というもの。
確かに私のデッサンも途中でウヤムヤになって下半身が不如意になってしまった。
でも、それはそれで仕方ないな・・と「おんな」の私は思った。
いろんなポーズをいっぱい描きたい派の私にとっては、むしろ「やった!いっぱい描けるぞ!」という気分。
モデルさんにも聞こえる大きな声で不満を何度も言うある方(複数)達に、黙って聞こえない振りをしてポーズを取っているモデルさん。
ちょっと場が白けて・・・。
そこで考えた。
百戦錬磨の職場をこなして来た「男」たち。
20名程の会員の約半数以上が「定年退職」を経てここに場を求めた男性諸氏。
これから「趣味」の開花だ!と意気込んでいらっしゃるご様子が見て取れる。
今回の出来事から、「おんなの心構え」と「おとこの心構え」の違いを少し垣間見た気がする。
男社会では、どのような事が有ろうとも任務を全うするのが当たり前と心得て仕事に向き合ってきたのだと思う。
おんなは・・・。はて・・・。
勿論、人それぞれだから一概には言えないとしても、「モデルとしてペイが伴う仕事をしているのだから、暑いの寒いの文句を言うのは間違っている」と思う方が居て当然だと思う。
さて、私はどうだろう・・・。
結局は、室内ヒーターはこれ以上改善の余地がないということで(直接の電気ヒーターや電気毛布は御法度)、今後は1月2月は「コスチューム」を着たモデルさんを描くことに決着。
あ〜ぁ、私にとっては良い結果だぜぃ! (^0^)/
コスチュームの「シワ」や「ドレープ」を勉強したくて堪らない私。
電車に乗っても、前に座ったり立ったりしている人のジーパンやシャツのシワ、ラインをじっと見つめて、ふんふん、このシワを表現するにはどうしたら上手く描けるだろうか・・などとスケッチしかねない「怪しのおばあ」状態。(しないけど)
今度はモデルさんの着衣を「公然」と観察できるのだから・・・! (^_^;)
何はともあれ、みんな真剣だからこういう問題が出てくるのだと思うと、いろんな意味で勉強になる「デッサン会」だ。
ふぅ・・、ちかれたび!
後から漏れ聞いたことでは、そのモデルさんはその後熱を出したとか・・・。
きっと、耐えられない程「寒気」がしていらしたのね・・・。
本当にご苦労様!
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