今日の「素材の小路」の「X'mas素材」は、私にとっては切なくも心温まる記念のクッキーの画像・・・。http://www.ream.ais.ne.jp/~meme/index.htm
これを作ってくれた彼女はまだ5歳くらい?、歳は巡り、今はブラバン命の中学二年生!!
こんなクッキーをプレゼントしてくれた事もきっと覚えていないでしょう。
私の次男のところの孫娘(孫3)の手作りで、ママと作って届けてくれた「特別にうれしい」クッキー!
口を「Vの字」にしたサンタさんクッキー。
嬉しすぎて、嬉しすぎて涙をポロポロ流しながら撮った一枚。
★ 彼女が作ってくれたたった一枚のクッキーに何故こんなに感動するか・・というと・・。
そこには、試練を乗り越えた一家の物語が潜んでいたからだった・・・。
十数年前のクリスマスも近いある日、孫息子(孫4)の突然の入院の知らせが飛び込んできた!!
高熱を出し、普通の風邪ではなさそうな症状で即入院・・という手はずになり、両親ともに全力で彼をサポート出来るように、ほんの少しの間だったけれど我が家でおねえちゃん(孫娘)を預かったりした・・・。
もしかして「後遺症が残る可能性も・・」という恐怖もあり、ママは下がらぬ高熱で愚図るチビ君を必死で守り、自らもベッドに上がり、ひたすらず〜っと抱き続ていた姿が目に焼き付いている。
その孫息子も、後遺症が全く残らず元気に回復して、今はサッカー好きな小学4年生に。
その折、息子の看病ばかりに気が取られたひと時から少し余裕が出来、つかの間の娘との絆を温めようと一緒に作ったという「クリスマスクッキー」!!!
嬉しそうにママに寄り添い、ほっとした笑顔で作ったであろうこのクッキー・・・。
ママを見上げる安心した瞳を思うと、涙で喉がつかえそう・・・。
・゜・(ノД`)・゜・
(でも、そう言いながらも私たち、後で食べちゃったのでしょうね・・?!ふふ)
初めてひとりで過ごすおばあちゃんの家・・・、気丈に唇をきっと結んで我慢をして過ごし、さ、パパが帰ってくるからおウチに帰りましょうね・・と、大好きなふわふわ帽子を被って帰り支度をした瞬間の、ほっとした表情・・・。
家に帰る喜びと、入院で会えない弟への思いと、付き添いで帰れないママへの思いと、・・でも、パパが帰ってくる・・とほっとした心のうちを少し覗かせてくれた・・。
いつもの穏やかな笑顔はついに見せなかったその時の彼女。
でも、泣かなかった・・・。
そんな気丈さがいじらしくていじらしくて、胸が震えた。
こんな幼い彼女なのに、じっと唇を噛んで「孤独」を経験したのだ。
http://members.jcom.home.ne.jp/meme1/index.htm (MEMEのベランダ)から
このあと、間もなくして上の「サンタさんクッキー」をニコニコしながら届けてくれたのだ・・・。
全てが万々歳で終わったことではあったが、当時はママもパパも、一日中こころ震えるような緊張感の中で過ごしていたひと時だった。
このクッキーの、幼い手の跡を見るたびに、今でも「うっうっ」とこみ上げるものがある。
ママのやさしさ、孫娘の健気さ、病に耐えた孫息子の体力、それらを支えた我が次男くん・・・。
ママの口癖の「4人でしっかり団結して頑張ります」が本当に発揮された日々。
この日のことは絶対忘れられない。
そして、この「サンタさんクッキー」も・・・。
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