お盆も終わり、三々五々田舎からの帰途についていらっしゃる方が多いと思います。
いろいろな災害などが多かった今年の夏でしたが、多くの方がたが故郷の匂いや温かさに触れ、日本に生まれてよかった・・・!という気持ちを強くしたのではないでしょうか・・・?
お盆を境に急に夏の収束の気配が感じられ、秋が忍び足でそこに見えるような気分になる8月の終わり・・・。
ちょっとおセンチになる季節です。
ところで、ある知人から、素晴らしいものが送られてきました!
初めて頂く「おだんご」ですが、ずっとずっと前から知っているような懐かしい香りがしました。
因みに、検索してみたら、「サルトリイバラ」という葉で作られているようですね。
http://sesenta.exblog.jp/7957853/
何とも言えない仄かな懐かしい香りがお餅に移って、心休まる気分に浸れます。
このお団子(お餅?)を、広島の方は「柏餅」というそうです。
調べたら、こんな由来があったのですね・・・。
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柏の葉は新しい葉が出ないと古い葉が落ちない事から、「子孫繁栄」につながるとされ、端午の節句に食べられています。
もう一つ、神代の昔から柏の木には神様の霊が宿るとされ、お供え物をするときには神聖な柏の葉を敷ていました。
(今でも「柏手を打つ」という言葉が残っています。)
この柏の葉が日本のお皿の起源になっているのをご存じでしょうか?
しかし、近畿地方以西では柏の木は育ちにくく、広島地方では丸い形をした「かたらの葉」=「サルトリイバラの葉」=「山帰来の葉」
の葉を2枚使って包んでいます。
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送って下さったこの柏餅は・・・、なんと!知人のお姑さま・・、広島の山に囲まれた地方に一人でお暮しになる【84歳】のお方がお作りになったものなのだそうです。
県庁が作成した「泣ける広島県」と題した庄原地方の懐かしすぎる風景写真の、こんな風景に囲まれて一人暮らしをしていらっしゃるお姑さまが、親族みんなが集い集まるお盆の13日を楽しみに、こつこつと「餡」を練り、米粉を蒸かし、お餅を鋏む葉を用意し、一年の一大行事の為に何十個もお作りになるのだそうです。
そんな貴重な柏餅を、わざわざ私にまでお送り下さり、もう、感動しました!
数えきれないほどのお手数が織り込まれているであろうこのお餅・・・、一口食べたら、懐かしくも美味しくて、すっかりおばあさまのフアンになってしまいました!
こういうのを、「日本の伝統」というのでしょうね・・・。
13日の皆様の帰省を待ちながら、84歳のお姑さまがわくわくとこの一大事業に取り組んでいらっしゃるお姿を想像すると、一口一口にうるうるとしてきます。
私が、その年齢に近くなってきたから知る感情なのでしょうね・・・。
今年の夏の一番思い出深い出来事でした!
どうぞ、何時までもお元気で皆様の「カナメ」でいらしてくださいね!
本当に、素敵な美味しさと素晴らしい風習をお聞かせいただきました!!
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