昨日、不思議な葉書が届いた。
差出人の名前が読み取れないどころか、文章も「住所が変わりましたのでお知らせ致します」の部分が辛うじて読み取れるのだけれど、縦書きの行が一部重なったり、字の大きさが不揃いで判読できない部分もあるので、何方のお手紙だろうとしばし眺めていた・・・。
そして、葉書の主が分かった!!!
高校時代の懐かしい友達・・・。
気高く美しい友人のお住まいの「県」と「市」の字を判読して分かった!!!
ご病気勝ちなのでお会いするのが困難だ・・・とは伺っていたけれど、まさかこんなに病が進んでいらっしゃるとは・・。
不自由な手で一生懸命に書いていらっしゃるお姿を思うと、心が痛い。
新しいご住所を判読したら、「メディケア」の施設にお引越しすることになったご様子。
大学教授だったご主人様も多分ご一緒なのでしょう・・・。
年賀状のやり取りをしている私達・・、きっとその為にご住所変更を知らせて下さったのだろう。
お二人の美しいお嬢さん達もそれぞれご家庭を持たれ、お孫様達にも恵まれて、人一倍お幸せなご一家だった筈・・・。
病さえ無ければ・・・!
今日ほどその「酷」さを思い知った日は無い。
どんなに気を付けても、このような道を辿るのは避けられないのかもしれない。
現に、度々の同級会での会食の折には、「これは身体に悪いから食べない」とか、人一倍身体に気を付けていらしたのにびっくりした程だった。
病や老化が、どのような形で襲ってくるかもしれない歳になったということだろう。
こうして、取り敢えず自由な身体で毎日の生活が出来ることに感謝しつつ、みんなの健康も祈らずにはいられない。