MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

キュウリのヘタの続きの続き

こんな風に話を引きずってしまったので、書くことにちょっと迷いが出て来た。




まず、一つのエピソードとしてさらりと・・・。




(これは獲れたてのキュウリとゴーヤ


今年の菜園のキュウリの出来が凄く良くて、獲っても獲っても翌日には「だだ〜ん!!」とおデブにむくれあがった大きなのが抱える程出来ている。
その獲れたてを毎日ピーラー(都忘れさま、教えて下さりありがとうございます〜!)でひゅ!ひゅ!と剥いて4本のスティックに切り、お味噌を添えて食卓に出すのが朝の私の日課。




それに、家人が(ベーカリーが)作った食パン一枚にバターを少々、粗挽きのコーヒーとチーズを少々、バナナを半分づつに、有れば季節の果物(今は梨)を添えて頂く朝食は、365日変わらない我が家の習慣。




ルリちゃん達が散歩から帰るまでに準備をするのだけれど、毎日、元気で朝を迎えられた幸せを感謝するとともに、デカキュウリを剥きながらある事を思い出してしまうこの頃なのだ・・・。





突然ですが、「キュウリのヘタの部分」がお好きな方はいらっしゃるでしょうか・・・?



そこから話が飛ぶのだけれど・・・




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昔(もう40年以上前の事)、当時の知人の奥様が、「うちの人が【キュウリのへた】が好きだっていうから、我が家のヘタは全部パパに食べさすのよ」といつもおっしゃっていた。


実は、そのご主人を若い頃から私も存じ上げていて、とってもダンディで、ちょっと雰囲気を感じさせる魅力的な男性だった・・・。
ふっさりとした髪に精悍なお顔立ち、センスのいい服装で、何にでも積極的、女性にも直ぐにお声を掛ける・・・そんなシティボーイだった。

そんなかれには東京に婚約者がいらっしゃる・・との噂だった。





それが、時を経て、子育ての頃にばったりと地方の社宅で再会したのだった。
お互い「うちの人」だったり「ママ」だったりしての再会だったけれど、若かりし時の面影はとっくに消えているのは勿論だけど、彼の変貌ぶりには正直びっくりした!!
あんなに豊かだった髪は見事に消え、外見的にも内面的にも「うちのパパ」になっていた。
美しくて活発な奥様に従属する侍従・・・?




奥様に対するやさしい(優しすぎる?)思いやりが「キュウリのヘタが好き」のセリフになっていたのだと私は思った。
ことほど左様に、全ての点で感じられた彼の奥様への優しさと寛大さが、今思えば、ある「大事件」に発展する要素を作ったのかもしれない・・・・。

  ・・・と。



重い出来事・・・と昨日書いたが、やっぱり詳しくは書けない・・・。

結論だけ言うと、その数年後、奥様を巡るある事件で彼は不幸な人生を終えさせられてしまったのだった・・・。




「キュウリのヘタ」・・・という可愛い(?)題名を飛び越えたエピソードだけれど、私にとっても心しなくてはいけない「心の警告」としていつも思い出す出来事・・・。




人として、相手の「思いやりの心」を「当然」と受け止めて増長して居ないか・・・?
時々それを思う度、我が儘になりかける自分にセーブを掛ける。






もしかして「キュウリのヘタ」を好きな人って、いらっしゃる・・・?




勝手に「苦いヘタが好きだ」と言った彼の言葉に同情している私がオカシイのか・・・な?