MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

タイシルクのドレス




ヴァイオリンのコンサートでお召し下さったMEMEドレス。
タイシルクの落ち着いたピンク色。
きっとお似合いだったと想像しています。



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一昨日の「ことども」の続き・・・。 (^_-)-☆


「光が丘美術館」で行われた「モノオペラ」の世界。



壮大な平家物語の屏風絵の前で、ピアノと琵琶と、声楽が絡み合って完成するモノオペラの世界。
今まで松本圭子さんのリサイタルはずっと拝見拝聴してきたが、こんな形式は初めて。


美術館である会場の荘厳さと、観客がお着物姿のご婦人が多かったこともあいまって、ある種既にこの不思議な世界に入り込んだ感あり・・の会場設定。

二部の「やわらかい いのち」の、谷川俊太郎氏の詩に合わせて、会場入口に、北(群馬・栃木)から取り寄せた白と薄桃色の桜の花がほのかに活けられていたのも心くすぐられる。

本来舞台ではない会場ではあったが、ぎっしり観客で埋まり、今か今かと待つのも心躍る。


一部はピアノと声楽のモノオペラ。
松本さんとしては少し声が固かったような気がしたが、だんだん本領を発揮してくる。
ドレスは白地に鮮やかなグリーンの大柄な模様で、大胆なイメージ。






さて、二部は、乙女の恋心から終焉に向かう恋模様が悲しくも切なく謳いあげられる。
琵琶の震えるような繊細な音色が哀愁を呼び起こし、ピアノが強く弱く絡み合って、ソプラノの澄んだ歌声がその間をさまよう・・・。
何とも言えない三位一体になった音色が心をゆする。
あちらこちらでハンカチが・・・。
私もついうるうるしてしまう。







そうそう、二部のドレスは、彼女の嫁入り以来一度も手を通さなかった「小紋」の着物地を使ってのドレス。
用尺の制限や、いろいろあったけれど、このオペラに実にぴったりだった!!
初々しい乙女の恥じらいや、子供を授かるほどに成長した女性の心模様など、難しい役どころを忍ばせてくれたと思う。
ショールを一緒にお送りしたものを、とても素敵にあしらって下さり、一際素敵に着こなしてくださった!!   感謝!

そして終幕。



このドレスの画像が見当たらなくて掲載できないけれど、見つかり次第ご覧いただきましょう。




多分このリサイタルを開催するかどうかを迷われたと思うが、収益の一部を救援資金に回すというお心が有って実現したとのこと。
幸い、一昨日は地震にも見舞われなくて、良い気候の下、本当に素晴らしい時間と空間を楽しませて頂いた。


最後にご挨拶される松本圭子さんの笑顔が輝いていた!!  おめでとうございます!