★ 第一話
今日は、義妹達とランチの後、一人で日暮里まで生地を買いに行くことになっていた。
念入りに「ウィッグ」を装着し、三面鏡でしっかり確認して出かけた私。 (~_~;)
食事も終わり、さて日暮里へ・・・。
乗り込んだ電車の中でふと前を見ると、扉に向かって立つお嬢さんがいた。
膝より上にくる「ロングブーツ」の後ろ姿に目がいき、歩いたり座ったりした時にブーツが邪魔にならないのかなぁ・・などと無粋な思いを持ちながら目が上の方に・・・。
ミニスカートが可愛い・・・。
首にはふわふわのボアが温かそうにまかれて・・・。
・・・・・・・・・ん?・・・・・・・・・
そこで見たのです!!
ごめんなさい、こんなことを書くのは失礼かもしれないのですが、このことで身が縮む思いをしている私が描くのですからお許しを・・・。
私が今一番悩んでいる「円形○○」が、うら若き彼女の髪の頂点のみならず、周辺に幾つか見受けられるのです・・・!
お洒落ないでたちからは想像も出来なかった事実に、氷りついたようになりました!
じーっと扉の外を見ていた彼女は、一度も振り返らずに、とある駅に降り立っていきました。
多分、美しい可愛い御嬢さんだったと想像しています。 でも、ん〜〜〜ん・・、「頑張ってね!」と心の中で彼女につぶやく事しかできない私。
それにしても、今の世の中、精巧なウィッグなどが安価で手に入るでしょうに、自然に任せてそのままの姿で外出出来る強靭な心の持ち主なのかもしれない。
私など、「19800円也」の部分ウィッグをすぐさまweb通販で買ってしまったけど・・。
何だか、同病相哀れむ・・の境地で暫く胸が熱くなっていた。
今から半年程前、久しぶりに美容室でパーマをかけていた時、「あれ?! 頭の後ろに【傷】がありますよ! 」とびっくりしたような美容師クンの声に、「あら?洗髪の時引っ掻いたかしら」と私。
「いいえ、そういう傷とは違います!」ときっぱりと彼。
何だか嫌な予感がして、何が違うの?とも聞かずにそのまま作業が進み、帰宅したのだった。
「そういうのとは違う傷です」という言葉が何となく気になってはいたが、そのままに時は過ぎ、「あれ?おばあちゃん(家人は私をそう呼びます!)、ちょっと後ろを向いてみて・・、何だか頭の地肌が見える部分があるよ!!」との言葉に、その美容師クンの「違う傷」という言葉が荒々しく甦ったのだった。
どきどきしながら三面鏡で見てみると、ううっ! 出来ていたのです〜〜!!
にっくき「円形○○」が・・・! (;_:)
私の場合はそんな経緯があったので、もしかして、そのお嬢さんも自分で見えない場所なだけに、知らないでいるのかも・・・とも思ったりして。
美容師クンがそうであったように、気がついても直接口にしない場合があるのかもしれない。
それは、思いやりなのかしらね・・・。
う〜ん、難しい・・・。
ウィッグは、使い方によっては本当に悲しいことになる。
知人の場合、ある会にそれを装着していらした事があった。
有名なウィッグ専門店の方に自宅に出張して貰い、100万円でオーダーして作ったとのこと、それが実に残念な結果だったのだ。
誰かに言われたらしく、それ以来一度も装着しているのを見かけない・・・。
先日電車の中で見かけたお年寄りも、まるで「カッパのお皿」のように色が違うウィッグを天辺にちょこんと載せていらした。
うぅ・・・、悲しいぞ・・・。
それにしても電車の中のお嬢さん! 頑張ってね!
一日も早いご快癒を祈っていますよ!
ちなみに、私の症状の原因は、20年前に施術した甲状腺腫瘍の摘出による「ホルモン療法」の薬の微妙な適量差が生じた結果・・・らしい。
主治医と相談の上、少し薬を減量して貰うことで取り敢えず現状維持。
悲しいぞ・・・。
でも、この歳なんだから悲観しないで頑張る! (*_*;
うら若きあのお譲さんのその後を祈ろう・・・。
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第二話
帰りの電車は混んでいた。
隣に立っているママに抱っこされた赤ちゃんがぐずりだした。
素早く席を立って譲ったおば様、そのおば様に席を譲った若い青年、「直ぐ降りますから」とにこにこしながら離れた場所に移動する。
座席を譲るリレーで、やっと座れた親子。
皆のほっとした笑顔の中で、無邪気な仕草で周囲を和ませる。
女の赤ちゃんの周りの方々の口は、み〜んな「にっこにこ」
いいなぁ・・・、赤ちゃんは。
無言で周囲をこれだけ幸せにしてくれるんだもの・・・。
そんな中、隣のシートに座る「ど・ど・どすこい青年」!!
三人座り用の椅子に荷物まで置いて、隣で繰り広げられた「親子を座らせよう!」リレーもなんのその、ぐーすかお眠む。
いや、荷物をどけたとしてもどう見てもその空間に座るのは無理だけど・・・。
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第三話
これは明日にでも書きまする。
今日はもう寝ます・・・! ZZZZ