ヴァイオリンのH嬢(中学生)が、ヨーロッパの複数の国で「オーケストラとの共演のソロ」をする為に今日成田を飛び立たれました。
そのために2枚のドレスをお作りしましたが、今日はその内の一枚をご披露しましょう。
シルエットの打ち合わせ。
イメージ的にはこんな感じに・・?とデッサンしてみました。
問題はこの生地が「ボーダー柄」だということ。
ボーダーをそのまま使って、筒状にウェスト部分に集まった余部をたっぷりとウェストに畳み込む想定で買ったので、裾幅をあまり広げられない制約から、用尺を4mしか買っていなかった。
でも、いろいろ考えてみたが、普通の薄生地ではなく、スパンがびっしりでボリュームがあるこの生地のすべての余部をウェストに畳み込むのは無理だと判断。
そこで↓のような仕立てにして、ウェスト部分をすっきりと仕上げることにした。
さぁ、そうなるとまたまた大変な事が・・・!
生地の両脇にあるボーダーの「ピコット」をそっと切り取って、それを、出来上がりのボトムの裾に合うようにいせ込みカーブを付けながら付けて出来上がり。
ミシンの縫い目に当たるところのスパンと、裏になるヘムの部分は、身体に当たると痛いので、スパンの「うろこ」を取り除くのが、気が遠くなるような作業。
スパンのドーナツ形状の一辺に切り込みを入れてそっと回し外すが、ちょっとでも間違って糸を切ってしまうと、ずるする〜〜!っとスパンを止めているミシン目が「伝染(懐かしい言葉)」して先に走ってしまい、その周辺が「円形○○」状態になるので、慎重に、慎重に・・。
(いやん、思い出したくない言葉が・・・(;_:))
爪はめろめろ、指も痛くなったけれど、こうして出来上がってみると、ほれぼれするようなゴージャスなドレスに仕上がった!
オーケストラとの共演で、ソロを弾かれる中学生のH嬢の姿を想像してわくわく。
頑張ってきてくださいね!!!