MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

この実は・・?

昨日の「柏の葉公園」で見つけた綺麗な実。

真っ赤な実が、たわわに下がっていた。
ピラカンサスなどはあっという間に鳥がついばんでしまうのに、この実はつやつやと胸を張り誇ったように秋の光を浴びていた。
もしかして、鳥を寄せ付けない何かがあるのかな・・?
家人が根本の標識をみて、「飯ぎり(桐)っていうんだって」と解説してくれる。
ここに書く時「おにぎり」で思い出せばいいかな? とその時は思ったのに、今書こうとしでも「飯ぎり」が思い出せなくて家人にSOS・・・。(^^ゞ
む・無理ですよねぇ・・・。「おにぎり」は・・・。




この葉は、柏餅に使う「柏の葉」。
この木の下に、こんな「実」と「殻」が落ちていた。
可愛いどんぐりとベッド・・・。
初めて見た!  (~_~;)






この公園からは、今から18年前、私が入院・手術をした病院が見える。
あれからず===っと通い、今では「主」になってしまったよう・・・。
築地の本院からの「東分院」としてスタートしたもので、新築なってから一年半経った頃にお世話になったので、本当に「分院」の歴史と共に生きてきた感じ。



毎日毎日見舞いに来てくれたお嫁さんと孫(一歳半)。
仕事の帰りに必ず立ち寄ってくれた家人と息子達。
何と恵まれていたことかと、ここに来て建物を見る度に感謝の気持ちを思い出す。


入院後半に、外出許可を貰って病室から連れ出してくれた長男一家と来たのがこの「柏の葉公園」。
隣のベッドの肺を病む方の息使いにはらはらしたり、点滴の副作用でひっきりなしに嘔吐する方を案じたり・・と、息が詰まる思いの病室から抜け出して、緑の中で思いっきり空気を吸ったあの日の思い出がよみがえる。

すぐ隣に位置する二つの場所だけれど、本当に別世界。

まだ完成していなかったこの「柏の葉公園」の緑の中で、よちよち歩きだった孫が、ボールを投げては坂道を転がるように拾いに行く姿を見ては笑いあったあの日。
連れ出してくれた息子一家の温かい思いやりと、孫の可愛さと、パジャマから一瞬でも解放されて着たワンピースの着心地が、走馬灯のように頭をかすめる。



あ〜・・、あんな時を乗り越えて今がある・・と、昨日も、柏の葉公園の駐車場から見える「あの建物」をじっと見つめたことだった。



ボール拾いに坂道を駆け回っていた孫も、もう大学生。