MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

不動明王 ・平成の仏師


★ 参考・・・不動明王(知人・M氏作の画像を拝借)立像
(大願寺の不動明王は「坐像」)



  • ハイビジョンで、7時〜8時の「ふれ合い街歩き・ザルツブルク」を見終わって、何気なくそのまま引き続き見た番組、「平成の仏師・仏心大器」が素晴らしかったので、一言書いておこう。
  • 京都で仏像を彫る仕事人、松本明慶氏と、20名に及ぶお弟子さん達の真剣な大仏彫りの様子をきめ細かに記録したもの。
  • 広島の大願寺が、明治初期に「不動明王大仏」を「廃仏毀釈」(後述)の為に失くしてしまい、その再建を約束した40年前の若き仏師「松本明慶氏」が、いよいよ本格的にその念願の約束を果たすことになる。

4年の年月を、20名からなるお弟子さんを従えて注ぎ込んだ「不動明王」がついに完成、平成18年に、広島厳島の大願寺の護摩堂本堂に鎮座するまでを、2時間に亘ってハイビジョンに記録したもの。

  • 「怒り」と「慈悲」を併せ持つ不動明王大仏の魅力をまじまじと知った。

(参考・・・上の画像は、知人の「M氏」が彫られた不動明王
手足の丸みや、ちょっとしたところに表現される「やさしい曲線」で、「いつくしみ」を表しているのだそうだ。
5メートルの高さの火炎後背は、長く修行を積んだお弟子さんの初仕事。
デザインも自分で決めさせ、試行錯誤で仕上げた燃え立つような火炎は、それは素晴らしく仕上がっていた。
この感動的な場面を、何か上澄みだけしか書けない自分が情けないが、安置された大仏を見上げる大願寺のご住職さまの「うるうる」した眼差しが全てを語っていると思う。

(これは、テレビではさらりと触れただけだったが、何故、前の大仏を失くしたのか・・の疑問が沸き起こり、PCで検索してその蛮行を知ったもの。  ↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%83%E4%BB%8F%E6%AF%80%E9%87%88
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E4%BB%8F%E5%88%86%E9%9B%A2
http://www.tabiken.com/history/doc/J/J235R100.HTM
http://nihonnotoba.cool.ne.jp/s_tatu.htm