MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

物語(プロローグ)


  • 一昨日のルリちゃんは、こんなに首を伸ばしておばあちゃん達の帰りを待っていたのかな・・?

ちなみに、このリボンには、電話番号と苗字と、ルリちゃんの名前が刺繍してあります。
ルリちゃんのため・・と言うより、お散歩中の連れ(?)の家人の緊急時のためという方が正しいかも。 (>_<)

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  • さて・・・、やっと京都の思い出を書く時間にたどり着いた。

25日の朝、8時3分の「のぞみ」でイザ京都へ!!
前日11時までかかって、約束の義妹の胸に着けるブーケを作っていたので、5時半の起床はちと辛い。
うとうとしたり新聞を読んだりして、久しぶりの東海道新幹線の旅を楽しんでいた。
ところが、三人掛けの通路寄りにドッシと腰を下ろした女性が、なにやらごそごそとやり始めた。
椅子の後ろに付いているあの小さなテーブルに、印刷物を数種類載せて、折り目を付けたり製本したり、綴じたり、何とも騒がしいこと!
大きな身体を揺らして、ガサゴソガサゴソ・・・。
講演会か何かに使う資料のようで、一枚目に印刷されたご自身(と思われる)の似顔絵が・・・、いや、確かにその方の様なのだが、2割方細めに描いてあるぞ・・・。女性の気持ちは老若同じ・・か。ふふ
途中、「用足し」を・・・という雰囲気になったとたん、素早く察したらしく、さ・さ・さ・と山と積まれた冊子を脇に片付けて通れるように気配りをするあたり、さすが手馴れていらっしゃる!!
あの方は、何者だったのだろう・・・? ^_^;

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いや、暑いの何の! たった数分の道のりなのに、びっしょりぼとぼと汗だらけ!
念のため・・と、別の服を着てきて良かった!
式場の控え室で、新郎のご母堂(義妹)や、他の義妹のゲストドレスがみんな良く似合っているのを確認し、安心する。
http://d.hatena.ne.jp/retoto/20070725
http://d.hatena.ne.jp/retoto/20070707
http://d.hatena.ne.jp/retoto/20070823

  • ところで、まず一つ目のハプニングは、新郎の父親が急病で(命に拘わるようなものではないものの)出席できなくなったこと!

親族紹介なども、けなげに義妹がしっかりとこなしていた。
イザとなると、みんな凄い力を発揮するものだ・・と、本当に感心した。

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  • その新郎クンは、約30年前の、我が家始まって以来の一大事のさなかに生まれてきたのだった。

彼を産む為に京都から東京の実家に帰って来た義妹・・・11月の事だった。1歳9ヶ月のやんちゃ盛りの長男クンを連れて・・・。
その後に起こる信じられない出来事が待っているとも知らずに・・・。


彼女(新郎の母)が東京の実家に里帰りした数日後からの物語は、本当に嘘のような出来事の連続だった。

  • まず、そんな時期に何故か新潟の私の両親が上京してきて、金町の両親の所にご挨拶をしに行く・・と言うことで、私と家人で連れて行ったところから物語が始まる。

今考えると、私達が結婚してから新潟の両親が揃って金町の両親のところにご挨拶に伺うなどということは、結婚式以来15年間一度も無かった。
それが、どういう都合か忘れたが、私と家人のお互いの両親が金町の家人の実家で勢ぞろいし、和やかに賑々しく楽しいひとときを過ごしたのだった。
家人が買って来てくれた小さな繊細なケーキを頂きながら・・・。
そして、4人の両親をパチリパチリとカメラに収めて笑い合い、お互いの健康とご無事を願いながらおいとましたのだった。私が作った洒落たアンサンブルに身を包み、母もうれしそうだった。

その二日後の早朝に掛かってきた電話・・・。「金町の父が倒れて入院した」と・・・。脳幹出血だった。
それからは兄弟全員一致団結してシフトを組んでの看病の日々・・・、7日間。
重篤な病状の為、一時も目が離せない状況で、私も片道1時間をかけて毎日通ったものだった。
勿論、1歳9ヶ月の男の子と、臨月のお腹を抱えた義妹は、おろおろするばかり。


そして・・・、その日がやってきたのだった。

  • その頃から急に義母の様子が何か変なのに気付いた。

ついその数ヶ月前に、「私、太ってしまって喪服が着れなくなったので、一枚作って頂戴ね」と言われ、作って差し上げたばかり。間に合って良かった・・などと思ったのは良いとして、その席で着た義母の服の首周辺が何か変。つまり、ぶかぶかと浮いているのだ・・・。
「あれ・・・?」と、よくよく見ると、お腹はぱんぱん状態。
これは何か異常事態だ・・と直感したが、取敢えずは義父の葬儀が優先課題。

  • その後、直ぐに病院に連れて行ったことは言うまでもない。

タクシーを呼び、臨月の大きなお腹をした義妹を右に、腹水で大きなお腹をした義母を左に、真ん中に座った嫁(私)は両腕で二人を抱え、夢中で病院まで駆けつけたものだった。
そして出た結果は、「末期」。

  • 義妹のお産と、義母の病気の進行と・・、どちらが先か・・というような事態を急に突きつけられて、悩みに悩んだものだ。

そこで我が家は、家人の実家にミニ引越しを決行し、看病と出産手伝いとチビの扱いを一手に引き受けることにした。
中1の長男はもとより、小4の次男も、片道一時間はかかる小学校に通って頑張ってくれた。

  • そして迎えた新しい命・・・。

義母に代わり、嫁として義妹にずっと付き添って誕生まで見届けたのが、この度の「新郎クン」!!!!
だから、私にとっては「息子か孫」のような感覚。
人一倍この良き日に感動したのも本当のこと。

  • その後、まだまだ衝撃的なことが起こったのだが、この続きはまた明日・・(?)
  • このような話は全く書く予定はなかったのだが、新郎・新婦の素晴らしい晴れ姿を見て、感動のあまり書き始めたら、止まらなくなってしまった。

本当は、京都でのハプニングで盛り上がりたかったのに・・・!
それは又のお楽しみ!

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お書き込み下さったかたがた、楽しく拝見させて頂きました。
ありがとうございます!
ここでお礼を申し上げますね!
今日は、「京都のハプニング」まで物語が」行き着きませんでした・・。(^_-)-☆