MEMEの日々のことども

日々の星屑を拾って書き残そう・・、そんな「85歳」。  HP「素材の小路」「MEMEのベランダ」(裸婦デッサン等)「MEMEの便箋」「ドレスの小路」「けいの部屋」など。

チベット鉄道の旅

8時から10時までの2時間を、荒涼としたチベットの山並みの中を旅してきて、すっかり疲れてしまった。(ん?)
標高5000mの高地にこれだけの鉄道を敷いたことにも驚くが、その目的がいまいち分からないのも不思議。
まさか観光・・の為ではないだろうが、途中、何にも無いところに駅が出来ていて、そこは「後々観光のため」に使うと言っていた。

  • 永久凍土の上に線路を敷くので、季節季節に不具合が生じるのを避ける為、線路に添って1m間隔で深くクサビを刺し、その中に入れた液体(あれ?なんだったっけ)でバランスを取らせているとか。その鉄の量も凄いものがある。

山岳地帯なので、橋梁を渡す量も莫大な数だとか、2000箇所と言っていたような気がする。
あの、何にも無い凍土だけの谷に、コンクリート材料を運んでくることだけでも考えられない。どのようにしてこの鉄道が出来て行ったのかの方に興味が行く。
ものすごいプロジェクトの、その目的があまり分からなかったので、何だか不思議。
列車に乗っている人たちは、「観光」「商売」「聖地」が目的と言っていた。
それも、ちまちまと「宝石を売りに・・」などと、パンパンのバッグを抱えて降り立って行く程度。
16歳の少年が一人で「鉄の廃品回収に」などと言いながら手ぶらで降りて行く後ろ姿を見ていると、「は・・・?」状態。
高い運賃を払って2000kを旅する人々の目的ももっと知りたかった。

  • 中国の遼寧省(字が違う・・・?)からチベットの拉薩までの2000kを突っ走る。

その間、チベットに入ると「五体倒地」で500kの道のりを野宿をしながら聖地へと向かう集団がいて、チベット鉄道がガタゴトと走り去るのを呆然と見送る場面が出てきた。
「どう思いますか?」の質問に、「面白い」と答えていたのが印象的。
五体倒地は一回の動作で三歩しか進まない訳だが、一瞬にして目的地に驀進する列車を見送る巡礼者の胸の内はどうなのだろうと、ちょっと覗いてみたくなった。

  • そもそも「五体倒地」という重労働を課しながら聖地に向かうのは、一番の目的は何なのだろう。

決して人の為・・ではないようだ。
「世界の平和を願って・・」?  
というような大きな御旗を掲げているようにも思えない。
それならば、その肉体的労働をボランティアに捧げた方が手っ取り早いだろう。

だから、多分極限の試練を自分に与えて、それをやり遂げた時の至福の満足感を得る為なのかな・・と思う。
それも素敵なことだ。
小さなそういう経験をみんなも味わって生きてきたと思うが、それにしてもスケールが違う。


等と、本末転倒の方向に思いが行ってしまった。


ところで、この番組は、前にも見たことがある。
だけど、断片的な記憶しかないところをみると、きっと半分寝ていたのかも。
今日はちゃんとしっかり!最後まで見たぞ!